～博多めんたい佛教大学～『法介義塾』

日蓮の教えの核心にあるものを考えると、それは間違いなく 「南無妙法蓮華経」 の御題目と、その背後にある仏法の普遍的な真理――「一念三千」「因果律」「生命の尊厳」――ではないかと思います。そしてこれを、後編でアドバンがマリーを通じて覚っていく物語にどのように繋げられるか、以下の提案をいたします。

1. 日蓮の教えのもっとも重要な核心

日蓮の教えでもっとも重要なことは、「南無妙法蓮華経」の御題目を唱えることによって、人間が本来持つ仏性を覚醒させ、生命の無限の可能性を引き出すという点です。この教えは次のような要素に集約されます：

(1) 一念三千（いちねんさんぜん）

• 一瞬の心の中に、全宇宙（三千世界）が含まれている、という壮大な教え。
• つまり、人間の生命は全宇宙と繋がり、無限の可能性を秘めている。
• アドバンは「自分」という個人の存在を超え、生命そのものの壮大な繋がりを理解することで、戦士としての視野を広げる。

(2) 因果律と宿命転換

• どんな因果（過去の行いや過ち）にも原因があり、それを変えることができる。
• 過去のカルマに囚われず、現在の行動によって未来を変える可能性を示す。
• アドバンがこれを覚ることで、「過去の傷や失敗」を超えて、新しい使命を見出すきっかけになる。

(3) 仏性と生命の尊厳

• 全ての人間には仏性が宿っている。
• 敵対者も含めて、全ての生命に尊厳があるという視点を持つことが、アドバンの成長に繋がる。

2. アドバンが日蓮の教えを覚っていくプロセス

マリーを通してアドバンが日蓮の教えを学ぶ流れを以下のように構築できます。

第1段階：疑念と葛藤（アドバンの葛藤と成長の始まり）

アドバンは、元特殊部隊員であるため、これまでの人生は「力」で問題を解決してきた。しかし、今回の敵である「謎の人物」は、「生命の本質」に挑むような存在であり、単純な力では解決できないことに直面します。

• アドバンの葛藤:
  「本当にこの問題は力で解決できるのか？敵を倒すだけで、全てが終わるのか？」
  彼は、単純な戦闘技術や軍事力ではなく、「人間の意識」や「生命の価値」というテーマに向き合わざるを得なくなります。

• マリーとの対話:
  篤姫の記憶を持つマリーが、日蓮の教えについてアドバンに語ります。例えば：

  • 「すべての生命には仏性が宿っている。だから、ただ敵を排除するのではなく、その存在を理解し、調和を見つけるべきだわ。」
  • 「生命は宇宙と繋がっている。一人の行動が、すべての未来を変える可能性があるのよ。」
    アドバンは最初これを受け入れられず、「理想論だ」と拒絶するかもしれません。