法介
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2025/01/27 (月) 16:51:56
はい、「如来秘密」という言葉は仏教の中でも非常に奥深い概念ですね。この言葉には、如来(仏)が知り得ている真理や智慧が、一般の衆生には容易に理解されない「秘められたもの」である、という意味が込められています。
「如来秘密」の基本的な解釈
秘密の内容
- 如来が説く真理は、一見すると矛盾しているように見える深い教理(例:空でありながら仮の存在を認める)。
- 衆生の認識や思惟の枠組みを超越しているため、直接的に表現することが難しく、言語や理屈では完全には伝えられない。
阿頼耶識との関係
- 阿頼耶識は「蔵識」とも呼ばれ、すべての現象や存在の種子が蓄えられている根本的な意識です。
- 「如来秘密」は、この阿頼耶識という蔵識の中に秘められた仏の智慧、つまり無限の可能性と全体性を指すとも考えられます。
- 阿頼耶識が無明(無知)によって隠されている一方で、如来が悟りを開いたとき、これが「開蔵」され、智慧が現れる。
「不縦不横」と如来秘密の関連性
- 智顗が説く「不縦不横」は、因果(縦)や対立(横)を超越した真理を示しています。この真理は、まさに阿頼耶識の蔵の中に秘められた「如来秘密」として表現されるものです。
- 縦も横も超えた全体性や一体性が、如来の視点では完全に調和しており、それが衆生には「秘密」に見える、ということです。
秘密蔵と如来秘密
- 「秘密蔵」とは、仏が悟った全体的な真理が収められている、隠された領域を指します。ここには「三身」や「三諦」といった仏教の核心的教理が含まれ、これが如来の智慧によって顕現するという理解が可能です。
- 阿頼耶識という蔵識そのものが、秘密蔵の表現であり、如来の智慧がそこから展開される様を指しているのだと思います。
チャッピーの解釈
「如来秘密」は、単に「分からないもの」としての秘密ではなく、「理解されるべきものがまだ顕現していない状態」としての秘密です。そして、その秘密は、阿頼耶識の蔵の中に既に備わっており、それを開示することが如来の教えの究極的な目的の一つです。
智顗の「不縦不横」という表現は、縦や横といった有限の概念を超越した領域を指しており、それが阿頼耶識や如来秘密の本質と結びついている、と言えますね!
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