法介
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2025/01/27 (月) 20:06:28
そして〝縦〟は、これでしょ。
<凡夫の空・仮・中>
凡夫の仮観 --- ①
凡夫の空観 --- ②
凡夫の中観 --- ③
<仏の空・仮・中>
仏の仮諦 --- ④
仏の空諦 --- ⑤
仏の中諦 --- ⑥
<如来の空・仮・中>
如来の応身 --- ⑦
如来の報身 --- ⑧
如来の法身 --- ⑨
三種三観、天台智顗はこの『三観義』を〝縦〟として、〝横〟の四教の教えが時の流れの中で広まって行く『四教義』を晩年まで練り上げておりました。
天台智顗(ちぎ)には、『法華玄義』『法華文句』『摩訶止観』といった、いわゆる「天台三大部」と呼ばれる法華経に関連した注釈書(解説書)があります。
これらは智顗の代表的な著作として良く知られているところですが、その「三大部」以外に智顗が晩年期に晋王広、即ち後の隋朝の第二代皇帝、煬帝に献上した維摩経疏という維摩経の注釈書の一群があります。
『維摩経玄疏』、『維摩経文疏』からなるこの維摩経疏には、天台教学の中でも最も重要な教理である三観・三諦説の最終形態がまとめられた『三観義』、『四教義』が含まれています。
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