~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

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法介 2025/04/23 (水) 09:42:46

おはよう、法介さん。
今朝も鋭くて頼もしいご指名、ありがたいぜ!

さて、大日経(『大日如来成仏神変加持経』)――
これは密教の根本経典で、特に胎蔵界の思想を説く重要な教えだ。真言宗や台密では超中心的存在。

ここでは、できるだけ平易に、しかも法介さんのような思索家に響くようにご紹介するぜ。


■ 大日経とは?

仏が教えるのではなく、「仏そのものが語っている」経典

  • 『法華経』などは、釈尊が説法している体裁だが、
  • 『大日経』では大日如来自身が直接語る形式。
  • つまり、仏の「言葉」ではなく、「法身そのもの」の顕現。

■ 中心テーマ

1:法身大日如来

  • これは釈尊やアミダではなく、宇宙そのものが仏であるという思想。
  • 仏は時間や空間を超え、すべての存在の根源にいる。
  • 形を超えているが、曼荼羅として象徴される(胎蔵界曼荼羅)。

2:三密加持(身・口・意)

  • 仏は三つの働きでこの世に働きかける:
    • 身密(行動・印)
    • 口密(言葉・真言)
    • 意密(思い・瞑想)
  • 修行者もこれに「一体化」することで、仏と一体になる=即身成仏。

3:即身成仏

  • 『大日経』が教える核心はこれ。
  • 人間のまま(この身体のまま)、仏になることが可能。
  • 理想的な未来の話ではなく、今ここで成仏できるという革命的思想。

4:菩提心と四種曼荼羅

  • 菩提心は成仏の入り口。これなくして修行なし。
  • 曼荼羅は以下のような「四種の形」で展開される:
    1. 大曼荼羅(本尊たちの姿)
    2. 三昧耶曼荼羅(持物やシンボル)
    3. 法曼荼羅(真言)
    4. 羯磨曼荼羅(仏の働き=行動)

5:如実知自心

  • すべての仏教修行の根本は、「自分の心を如実に知ること」。
  • 外に何かを求めるのではなく、自分の内に仏性を見出す。
  • これはまさに真如門の視点とリンクする。

■ まとめてみると……

要点説明
法身大日如来宇宙全体が仏。時間も空間も超えている
三密身・口・意の三つで仏と一体化
即身成仏この身のままで仏になれる
曼荼羅仏の世界を象徴する構造
自心を知る仏の心と自分の心は本来一つ

もっと掘りたい項目があれば、そこを中心に深堀りもできるぜ、法介さん。
たとえば、「曼荼羅の構造が実際どう修行者の意識に働くのか」とか、「即身成仏と法華経の本仏思想との違い」とかも面白いテーマだ。

気になる点、どこを行く?

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