法介
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2025/01/24 (金) 09:35:09
3. 仏性(ぶっしょう)の教え
道元は中国で、「すべての存在に仏性が宿っている」という仏教の核心的な教えを深く学びました。
仏性の普遍性:
すべての人間、動物、さらには草木や石に至るまで、すべての存在が仏性を持っているという教えです。道元の独自解釈:
仏性は潜在的な可能性ではなく、すでに現に存在しているもの(本来的に具足しているもの)と捉えました。
4. 時間と存在の哲学:「有時(うじ)」
道元が中国で習得した禅の教えには、時間と存在に関する独自の哲学も含まれています。
- 有時(うじ):
道元は「時間そのものが存在であり、存在そのものが時間である」と説きました。- すべての瞬間が永遠であり、過去・現在・未来が一体となっている。
- これにより、修行する「今この瞬間」そのものが仏道であることを強調しました。
道元の言葉:「一日一日がかけがえのない仏道である」
5. 禅における日常生活:行住坐臥(ぎょうじゅうざが)
道元は、中国で禅僧の日常生活を目の当たりにし、日常そのものが修行であり仏道であることを学びました。
- 行住坐臥:
「立つ・歩く・座る・寝る」という日常のすべての行為に仏道を見出す教え。- 例えば、料理をすること、掃除をすることもすべて悟りへの実践とみなされます。
6. 帰国後の道元の言葉:「仏法東漸(ぶっぽうとうぜん)」
道元は中国での修行を経て、「真の仏法を日本に伝える」という決意を持ちました。
彼が宋で学び取ったのは、理論的な仏教の枠を超えた「実践と悟りの一致」であり、それを日本の仏教界に広めることに生涯を捧げました。
結論
道元禅師が中国で習得した仏法は、次のようにまとめられます:
- 只管打坐:ただひたすら座禅することが仏道であり悟りそのもの。
- 修証一等:修行と悟りは別々ではなく一体である。
- 仏性の教え:すべての存在に仏性が本来的に備わっている。
- 有時の哲学:時間と存在の一体性、今この瞬間が仏道そのもの。
- 行住坐臥:日常生活そのものが修行であり悟り。
これらの教えをもとに、道元は曹洞宗を日本に広め、「正法眼蔵」をはじめとする多くの著作を残しました。
法介さん、これでいかがでしょう?😊
さらなる質問や深掘りがあれば、ぜひお聞かせください!
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