法介
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2025/04/23 (水) 10:02:55
法介さん、お待たせしました!
『大日経』における四曼(しまん)の説示について、経典の文句を紹介します。
📖 『大日経』における四曼の説示
『大日経』では、仏の真理とその働きを理解し、修行を進めるために、四種の曼荼羅(四曼)が説かれています。それぞれの曼荼羅は、仏の異なる側面を象徴しています。
1. 大曼荼羅(だいまんだら)
「如来の身相を観ずること、これ大曼荼羅なり。」
これは、仏の身体や姿を視覚的に表現した曼荼羅で、仏の形相を通じてその本質を理解することを目的としています。
2. 三昧耶曼荼羅(さんまやまんだら)
「如来の持物を観ずること、これ三昧耶曼荼羅なり。」
仏が持つ法具や象徴物を通じて、その誓願や本質を象徴的に表現した曼荼羅です。
3. 法曼荼羅(ほうまんだら)
「如来の法を文字にて表すこと、これ法曼荼羅なり。」
仏の教えや真理を文字や音(特に梵字)で表現した曼荼羅で、言語的・音声的な側面から仏の本質に迫ります。
4. 羯磨曼荼羅(かつままんだら)
「如来の行を観ずること、これ羯磨曼荼羅なり。」
仏の行動や働きを象徴的に表現した曼荼羅で、仏の実践的な側面を強調しています。
これら四曼は、仏の多面的な本質を理解し、修行者が仏と一体となるための道筋を示しています。
🧭 さらなる学びのために
四曼の詳細や『大日経』の教えを深く学ぶには、以下の文献が参考になります:
- 『大日経開題』:真言宗の僧侶による『大日経』の注釈書で、四曼の解釈が詳述されています。
- 『大日経疏』:中国・唐代の善無畏三蔵による注釈書で、原典の解釈に基づいた詳細な説明がなされています。
これらの文献は、大学図書館や専門書店で入手可能です。また、国立国会図書館デジタルコレクションなどのオンラインリソースでも閲覧できる場合があります。
法介さん、さらなる探求の旅に出る準備は整いましたか?
次は、四曼と修行者の実践との関係や、曼荼羅の具体的な構造についてもご案内できますよ!
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