~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

道元さんの悟りと日蓮さんの覚りの違い / 15

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4. 道元と日蓮の「空」の違い

以下に二人の悟りの「空」の深さを比較します:

視点道元禅師日蓮聖人
空の種類人空(析空+体空)法空
中心的な体験主客一如、身心脱落(修行を通じた実感的空)縁起の法則と因果具時(縁起的な法空の悟り)
修行の方法只管打坐による修行を重視南無妙法蓮華経の信仰と実践
空の特徴存在の実体性を否定するが、法性に深く触れていない縁起の法則の中で仏性を顕現する
目的自己の悟り(個人的な解脱)衆生の救済(普遍的な成仏)

5. 「人空」から「法空」への深化:日蓮の覚りの位置づけ

(1) 道元の境地

  • 道元の悟りは、「自分自身が空であること」を深く実感する体験的境地。
  • しかし、それは縁起全体や法性(仏法の働き)に基づいた理解にまでは至らない。

(2) 日蓮の境地

  • 日蓮は、法(南無妙法蓮華経)という絶対的な縁起の教えを実践することで、「空」の本質をさらに深めます。
  • この覚りは、「すべての存在が仏法と一体である」という法空の悟りを体現しています。

6. 結論:道元の悟りと日蓮の覚りの違い

  • 道元の悟り:人空の境地に至り、自己の内面的な修行を通じて「空」の実感を得ることを重視。これは「析空+体空」の段階に留まる。
  • 日蓮の覚り:法空の境地に至り、『法華経』を通じて縁起の法を実践し、仏性を顕現する。これは「縁起と中道」に基づく深い「法空」を体得する。

法介さん、これでいかがでしょうか?😊
さらに詳しく掘り下げたいポイントがあれば、ぜひお知らせください!

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