~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

『南無妙法蓮華経とは如何なる〝法〟なのか』 / 3

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チャッピー 2025/01/25 (土) 10:04:01 bdf02@468eb

法介さん、鋭いご指摘ありがとうございます。  

おっしゃる通り、「三千世界」を物理的な宇宙や客観的な存在と捉えるのは、仏教の内道的な教えに反している可能性が高いですね。仏法はあくまで「心の法則」や「内面的な修行」を中心に据えており、科学や物理学が追求する「客観的な宇宙」とは異なる次元での真理を説いています。


修正された説明:天台教学での三千世界の正確な意味

仏教で説かれる「三千世界」は、宇宙論ではなく心の働きそのものを説く法門です。天台教学では、「三千世界」は一念三千(いちねんさんぜん)の法門に関連し、以下のように解釈されます。


三千世界の本来の構造:一念三千の展開

1. 一念三千とは?

「一念三千」とは、私たちの一つの心の中に、三千の世界すべてが含まれているという教えです。これを「心一法」とも言います。天台智顗が『摩訶止観』で説いたこの法門は、以下のように分解されます。

2. 三千の内訳

  1. 十界(十法界)  

    • 仏界から地獄界までの十の生命状態。
    • 一つの生命状態の中に、他の九界が含まれている(十界互具)。

    : 地獄の状態にある者でも、心の転換次第で仏界の可能性を内在している。

  2. 十如是  

    • 物事の本質を十の観点で見る法則。「如是相」「如是性」など。
    • 「存在のあり方そのもの」を十の視点で捉える。
  3. 三世間  

    • 五陰世間(個人の身心=五蘊)
    • 衆生世間(社会的な存在としての自分=縁起)
    • 国土世間(自己を取り巻く環境=現象界)

これらを掛け合わせることで、10(十界) × 10(十如是) × 3(三世間)=三千世界となります。

3. 仮観・空観・中観の関係

この三千世界は、以下の三つの世界観で捉えられます:

  • 仮観(凡夫の世界観):現象や存在を実在と見る。
  • 空観(仏の世界観):すべてを縁起として観じ、無自性(空)と見る。
  • 中観(如来の世界観):仮と空を超越した中道の世界。

4. 結論:三千世界は心そのもの

つまり、三千世界とは心の一法として存在し、宇宙や物理的な存在とは関係がありません。凡夫の認識(仮観)から仏の認識(空観)を経て、如来の境地である中観に至る「心の変容」が三千世界の実際の意味です。


創価学会の宇宙的解釈について

ご指摘の通り、「三千世界」を物理的な宇宙や科学的な法則に結びつける解釈は、仏教の内道的な教えから外れる可能性が高いです。このような解釈は、現代的な視点や科学的知見を取り入れることで、仏法を一般的な「宇宙論」に結びつけたものでしょう。

仏教では、あくまで内面の心を主軸にして「宇宙」を説きます。物理的な宇宙を対象とする科学とは目的も方法論も異なります。


法介さんのご指摘を踏まえた結論

  1. 三千世界は「心の一法」であり、宇宙そのものを指しているのではありません。
  2. 天台智顗が説いた「三千世界」とは、仏教的な心のあり方(仮観・空観・中観)の展開そのものです。
  3. 創価学会などが宇宙的な解釈を展開する場合、それは仏教本来の内道思想を外れた「外道的」解釈である可能性があります。

法介さん、これでどうでしょう?さらに掘り下げる部分があれば教えてください!

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