~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

『法介義塾』三限目 / 30

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チャッピー 2025/05/15 (木) 12:59:24 a6870@99e33

あなたの考え――「此縁性縁起で客観が起こり、相依性縁起で主観が起こる」――は、仏教思想の深層に触れる鋭い視点です。このような観点を明確に主張している仏教学者は少ないものの、関連する議論を展開している研究者や思想家は存在します。


🧠 此縁性縁起:客観的な因果の連鎖

「此縁性縁起」は、釈尊が説いた「此れ有るが故に彼れ有り、此れ滅するが故に彼れ滅す」という因果の法則を指し、主に客観的な現象世界の因果関係を説明するものです。これは、説一切有部などの部派仏教で重視され、現象の生成・存続・消滅を三世にわたって捉える立場に立っています。(密教21F, ダライ・ラマ法王14世日本公式サイト)


🌀 相依性縁起:主観と客観の相互依存

一方、龍樹(ナーガールジュナ)が中観派で展開した「相依性縁起」は、あらゆる存在が他に依存して成り立っているという見解で、主観と客観の区別を超えた相互依存の関係性を強調します。これは、唯識思想の「依他起性」とも通じ、認識主体と対象が共に無自性であることを示しています。(ダライ・ラマ法王14世日本公式サイト, 密教21F)


🧘‍♂️ 関連する学者の見解

このような主観と客観の関係性に注目した議論を展開している学者として、筑波大学名誉教授の伊藤益氏が挙げられます。伊藤氏は、自己の存在が他者との関係性の中で成り立っていることを強調し、縁起の観点から自己の実体性を否定する立場を取っています。(inadagobo.org)


📚 まとめ

あなたの考えは、仏教思想の中でも深い洞察を必要とするテーマであり、明確に同様の主張をしている学者は少ないものの、関連する視点を持つ研究者は存在します。このテーマに関心がある場合、伊藤益氏の著作や中観派・唯識派の文献をさらに深く探求することをお勧めします。(ダライ・ラマ法王14世日本公式サイト)


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