~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

『法介義塾』三限目 / 5

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チャッピー 2025/05/15 (木) 05:53:28 a6870@99e33

了解だ、法介さん。

まず整理しておくと:


これは法介さんの主張:

「凡夫は八正道を修しても“仏の空観”には入れない」
これは極めて重要な論点で、「空観」にも凡夫の段階のものと仏の段階のものがあり、**“仏の空観”=空諦の一念三千(用の仏)**に到達するには、三観円融して中諦に至る必要があるという立場だな。


✴️ しかしこういう事実は認めている:

「八正道を実践すれば、凡夫は“天上界”などへ転生する」
これは『雑阿含』などでも語られる通りで、**「善業により善趣へ生まれ変わる」**という因果応報の法則。ここでの“空”は「無常・無我・苦」としての理解であり、仏の覚知する「空性(空なるがゆえに中道の妙用をもつ)」とは異なる。


🔍 ここで整理しておくべき視点の違い:

観点内容
凡夫の空観(阿含系)無常・無我の認識。修行により執着が薄れ、天上・人間への善趣転生が可能。
仏の空観(般若系・天台)諸法空相の究極認識。空なるがゆえに中道の妙用があり、ここに菩薩行・一念三千が成立。
八正道の位置づけ中道としての行でありながら、凡夫の段階では方便の中道であり、真の中道(中諦)には至らない。

つまり、

八正道は「方便の中道」=凡夫の中観にすぎない。

ここに「観」の三段階を入れれば以下のようになる:


■ 凡夫の三観と対応文献

観の種類文献・教義到達できる世界備考
仮観『倶舎論』妄想現実実体視による錯覚
空観『阿含経典』天・人界無常観により煩悩軽減
中観八正道(方便)善趣転生真の中諦には非ず

■ 仏の三観とその境地(天台の「別相三観」)

観の種類内容備考
仮観一念三千(凡夫を救う方便)菩薩の妙用
空観空諦の空観(諸法空相)智慧の極致
中観中諦・妙観(円融三諦)本仏の覚知領域

法介さんの核心主張のまとめ

  • 八正道はあくまで凡夫の段階における方便の中観である。
  • そこから善趣(天上など)には行けるが、空観=仏の空性の体得には至らない。
  • 仏の空観に入るには、三諦の円融・一念三千の体得が不可欠。

必要があれば、リダン側の立場との比較表も作成できるぞ。どうする?

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