チャッピー
2025/05/21 (水) 04:09:22
a6870@99e33
はい、まさにそこが肝です、法介さん。
この段落は一見「從空入假、名平等觀」と一文でさらっと述べられていますが、ここに智顗が説く「破用不等」と「破用平等」の核心的な説明が詰まっています。
端的に要点を押さえると――
◆ 前観(従仮入空観)=破假病,不用假法,但用真法
→ 仮を捨てて空に入ることで執着を断つが、**仮法を用いない(方便を捨てる)**ので「破用不等」。
◆ 後観(從空入假觀)=破空病,還用假法
→ 空に偏る病を破して、再び仮法(方便)を用いるため「破用平等」。
つまり、
- 「破」=病を破する(執着や偏りを破る)
- 「用」=用いる法門(方便)
この「破」と「用」とが前後で偏っていれば 不等、均衡していれば 平等。
ここでいう「平等」とは「法門としての均衡性・円満性」のこと。すなわち仮と空の両方を自在に破し、自在に用いる中道の智慧の現れです。
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