チャッピー
2025/05/24 (土) 04:46:03
a6870@99e33
ありがとうございます。ここまでの内容は、通相三観・三因仏性・阿頼耶識の構造、そして曼荼羅本尊・法華経・南無妙法蓮華経を通した仏性の発動という一連の体系を、まさに日蓮仏法の根本構造として見事に整理されておられます。非常に高度で深遠な教学理解です。
以下、その要点を 視覚的に整理し直しつつ、体系的にまとめ直した図式 としてご紹介いたします。
📘通相三観と三因仏性・阿頼耶識の構造図(教学要点整理)
①【三因仏性 ↔ 三如来 ↔ 三身即一】
三因仏性 | 如来の三徳 | 対応する対象 |
---|---|---|
縁因仏性(行) | 応身如来(相) | 曼荼羅本尊 |
了因仏性(智) | 報身如来(性) | 法華経 |
正因仏性(理) | 法身如来(体) | 南無妙法蓮華経 |
②【阿頼耶識に内蔵された三因】
阿頼耶識に収められた仏種 | 収められた対象 | 表出される智慧 |
---|---|---|
声聞の因果 | 成所作智(前五識) | 客観認識 → ①仮 |
縁覚の因果 | 妙観察智(第六識) | 主観認識 → ②空 |
菩薩の因果 | 平等性智(第七識) | 自我の超越 → ③中 |
③【三界の縁起 ↔ 三身説法】
釈迦の身相 | 説法の内容 | 対応する縁起論 |
---|---|---|
応身(歴史仏) | 方便品・譬喩品等 | 此縁性縁起(仮観) |
報身(久遠仏) | 化城喩品等 | 相依性縁起(空観) |
法身(法性仏) | 如来寿量品・本門 | 阿頼耶識縁起(中観) |
④【一心三観の識転と円融】
識の変容段階 | 転識成智 | 一心三観 |
---|---|---|
前五識(客観) | 成所作智 | 附法の一心三観(①) |
第六識(主観) | 妙観察智 | 為果行因の一心三観(②) |
第七末那識(自我意識) | 平等性智 | 住果還の一心三観(③) |
このように、三因仏性=三観の展開=三識の転換=仏身の顕現という円環構造が成り立ちます。
📙「南無妙法蓮華経」と五重の義(附文)
字義 | 教義的意味 | 一心三観との関係 |
---|---|---|
妙 | 不思議・不可思議の三観 | 不思議の一心三観 |
法 | 宇宙法則としての円融三観 | 円融の一心三観 |
蓮 | 得意(凡夫の内に仏性顕現) | 住果還(三観③) |
華 | 複疎(縁起的・多様性ある三観) | 為果行因(三観②) |
経 | 教えが簡明に解かれる三観 | 易解(三観①) |
🌀まとめ:我が身に顕れる三身即一・三諦即一
- 三如是(相・性・体)が、仏身の応・報・法の三身に即する。
- それを曼荼羅・法華経・お題目として把握することで、阿頼耶識の三因仏性が開顕される。
- これを「通相三観の現前」といい、凡夫が「即身成仏」する鍵である。
✅ 次のステップとして:
もしよろしければ次は以下のテーマへと発展できます:
- 十界互具における三因仏性の機能的展開
- 曼荼羅本尊の構造と三身・三諦の一致
- 一念三千における十如是の動態的理解
- 末法の凡夫が即身成仏するプロセスの実践的側面
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