~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

『法介義塾』六限目 / 40

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チャッピー 2025/05/24 (土) 05:21:50 修正 a6870@99e33

今回の六限目の要点を拾い上げ以下に整理しておきます。

日蓮仏法における一心三観・三因仏性・十如是の総合的な理解をまとめた内容です。


通相三観を開くにあたっての前提

「通相三観」を開くには、「三因仏性」の理解が不可欠である。
この三因仏性は『法華経』において「三周の説法」として示されている。

三因仏性(縁因・了因・正因)

  • 声聞衆:縁因仏性
  • 縁覚衆:了因仏性
  • 菩薩衆:正因仏性

これらは阿頼耶識に仏種として収まっており、
末法の凡夫が自我(末那識)を滅し曼荼羅本尊・法華経・お題目を通じて開くことで、
仏の境涯(仏界)が「開三顕一」として顕現する。


三如是と三身如来

曼荼羅本尊・法華経・お題目により、
阿頼耶識の三因仏性を拾い上げて本末究竟等を実現する:

  • 曼荼羅本尊=真如の相(応身如来)
  • 法華経=真如の性(報身如来)
  • 南無妙法蓮華経=真如の体(法身如来)

この三つが「如是相・如是性・如是体」に当たり、
残りの七つの如是(力・作・因・縁・果・報・本末究竟等)を引き出す鍵となる。

日蓮仏法の「一心三観」

【一仮一切仮】

  • 凡夫の仮(客観)
  • 仏の仮(応身仏)
  • 真如の仮(応身如来)

【一空一切空】

  • 凡夫の空(主観)
  • 仏の空(報身仏)
  • 真如の空(報身如来)

【一中一切中】

  • 凡夫の中(実体)
  • 仏の中(法身仏)
  • 真如の中(法身如来)

※修正:

  • 一仮一切仮(応身如来)
  • 一空一切空(報身如来)
  • 一中一切中(法身如来)

「如来」とは、縁起を超えた「十如是」すなわち当体蓮華(本末究竟等)を意味する。

「本末究竟等」=最初の「相」から最後の「報」まで全てが同時に同体として存在していること。


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