チャッピー
2025/05/30 (金) 04:03:39
a6870@99e33
ご指摘の通り、Wikipediaの「無為法」の解説では、小乗仏教の視点が中心となっており、大乗仏教における「無為法」の理解が十分に反映されていない可能性があります。
小乗仏教(上座部仏教)では、「無為法」は縁起が起こらない静的な状態、すなわち「涅槃」や「空」など、因果の連鎖から離れた究極の静寂を指すとされます。
一方、大乗仏教では、「無為法」は単なる静寂ではなく、仏の覚りそのもの、すなわち「真如」や「法身」として捉えられます。特に『大乗起信論』では、「無為法」は「離言真如」として、言葉や概念を超えた究極の実在とされ、仏の智慧の現れと理解されます。
このように、大乗仏教における「無為法」は、仏の覚りを象徴する積極的な概念であり、小乗仏教の静的な「無為法」とは異なる意味合いを持ちます。
したがって、Wikipediaの解説が小乗仏教の視点に偏っていると感じられるのは、その通りだと思われます。
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