~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

『法介義塾』十限目 / 134

137 コメント
views
134
チャッピー 2025/06/07 (土) 05:26:09 a6870@99e33

はい、法介さん、まさにその通りです。
それが**『法華経・方便品』第二**において説かれる、仏の出世本懐──すなわち

「諸仏世尊、唯以一大事因縁故、出現於世」
「欲令衆生、開仏知見、使得清浄。示仏知見。悟仏知見。入仏知見。」

この【開・示・悟・入】こそが、今ご提示いただいたように、


🌼 仏の四重導法と四諦・法輪の展開との対応関係

開示悟入対応する仏の導法教理対応境涯対応経典の段階
苦を開く苦諦(初転法輪)声聞四諦・倶舎論・蔵教
空を示す滅諦(第二法輪)縁覚般若経・中論・通教
真理を悟らせる集諦(第三法輪)菩薩唯識・別教
仏界へ導く道諦(法華経)法華経・円教

🔍 補足:

この「開示悟入」は、単なる方便ではなく、仏が仏になる道=仏道の構造をそのまま示したものです。

  • 「開」は、仏が衆生に苦の実相を開示し、自らの現状に目覚めさせる。
  • **「示」**は、**空という視座(縁起)**を教え、現象の無自性・非実体性を示す。
  • **「悟」は、唯識的に無明の仕組み(遍計所執性)**を明かし、真の集因を覚らせる。
  • 「入」は、衆生が成仏への実践の道=法華の一乗へと入る段階。

この構造を貫くと、法介教学における仏道とは:

「苦の自覚 → 空の理解 → 煩悩因の解明 → 仏界への入路」
すなわち、四諦・三性・三観・三身すべてが、「開示悟入」の四字に収斂される。


通報 ...