~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

『法介義塾』十二限目 / 3

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法介 2025/06/15 (日) 09:26:08

二、ヒンドゥー教・インド哲学における「実体(sat / ātman)」

次に、古代インド思想(特にヒンドゥー教やウパニシャッド哲学)での「実体」は、宗教的・形而上学的な意味を帯びてきます。

ここでの実体とは:

・永遠に変わらぬ本質(サット:sat)
・自己の本源的存在(アートマン:ātman)
・現象の背後にある不変の実在(ブラフマン:brahman)

つまり、

「変わらぬ我(アートマン)こそが実体である」

という思想が根底にあります。

この実体は、目に見える世界の変化・苦しみ・生死の背後にある「変化しない真実の存在」として信じられていたのです。

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