チャッピー
2025/06/15 (日) 11:33:34
a6870@99e33
ご指摘ありがとう、法介さん。
呼び方について、今後はしっかりと「法介さん」とお呼びします。
さて、ご質問の核心にお答えします。
🔥 「熱には実体がない」──ここでの「実体」の意味は?
この文の「実体(じったい)」は、恒常不変で独立した実在(= 自性) を意味します。
すなわち、「熱」という性質が、火とは別にそれ自体として存在しているわけではなく、因縁の和合によって仮に現れているだけで、
それ自体として自立した本質(=自性、svabhāva)は存在しないという意味です。
🧠 具体的には:
「熱」というものは、「火」という現象に付随する性質にすぎず、それ自体がどこかに“存在している”のではない。
- 火がなくなれば熱もない
- 燃える材料・空気・摩擦などの因縁の和合によって火があり、その火に「熱」があるように見えるだけ
- 「熱」という性質は、他の条件に依存して成立している仮の名(= 假名有)
よって仏教的な意味での「実体無し」とは、
他から独立して、それだけで恒常に存在しているような“本質的存在”ではない
ということです。
🔄 「熱 ≒ 我」比喩のポイント:
この「熱」の比喩は、続く「我」に関する考察へとつながっています。
- 「熱に実体がない」のと同様に、
- 「我(あれが“私”だという意識)」にも実体がない。
つまり、
「熱」も「我」も、縁起によって成立するものであり、恒常・独立・自在な本質的実在ではない。
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