法介
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2025/01/27 (月) 02:46:39
3. 『大乗起信論』と『唯識』の繋がり
『大乗起信論』では、「生滅門」と「真如門」が示されるものの、それが具体的にどのような法理として働くかまでは詳しく述べられていません。一方、『唯識』では、それを「有覆無記」と「無覆無記」として心の状態を基準に分類しています。この心の二つの状態が、以下のように対応していると考えられます:
法理 | 心の状態 | 説明 |
---|---|---|
生滅門(相待妙) | 有覆無記 | 縁起による現象の生滅を繰り返し、真如が隠された状態。 |
真如門(絶待妙) | 無覆無記 | 煩悩を脱し、真如が明らかになった状態。 |
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