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以下にご指定の漢文を読みくだし文として訳出いたします。文脈は『大般涅槃経』(北本)に準拠しています。
原文:
読みくだし文:
そのとき、世尊、阿難に告げて言わく、
「われ、いま汝(なんじ)のために無我の法を説かん。
なんじら、よくよく聴き、よくよく受けとれ。
よく作意して、憶念し、思惟せよ。
阿難よ、無所有を了受することすなわち我見を離る。
我見を離れおわって、平等の見(けん)に住す。
この見に住する者は、諸相において平等なり。
平等なるがゆえに、すなわち世間において生起するところ無し。
無生を了してすでに、われ生(しょう)すでに尽きたりと得るなり。
梵行すでに立ち、所作すでに弁(おわ)り、後有(ごう)を受けず。」
補足語釈:
この箇所は、まさに「実体視=我見」を離れ、「無所有(=空)」を深く観じることによって、涅槃に至るプロセスを説いている核心の一節です。