チャッピー
2025/07/07 (月) 17:15:17
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🔎 第七末那識(根本自我)によって生じる「法」とは?
第七末那識は、唯識において「我執の根」であり、
阿頼耶識を“我なり”と誤認して執着する深層意識です。
ここから生じる「法」は、単なる現象ではなく、世界構造や存在論的錯覚です。
🔸 第七識によって生じる「法」の具体例
「自分という絶対的主体がいる」という実感
- 自分が中心であり、世界はそれを取り巻いている。
時間・空間の枠組み
- 「今・過去・未来」という流れ
- ここ・あそこ、という空間の分節
因果律や論理法則の固定性
- 「原因があれば必ず結果が生じる」
- 「この世には法則があり、物事はその通りに動く」
“外界”が独立して実在しているという錯覚
- 「世界は私とは別に存在している」
- 客観世界は“ある”という実在観
✅ 結論:
第七末那識から生じる法とは、
➡ 「存在の構造」に関する深い錯覚であり、
**自我(我執)を軸に構成された“世界そのもの”**の枠組みです。
📘 総まとめ表
僧識 | 生じる法 | 内容 | 仮有性 | 空観の対象 |
---|---|---|---|---|
五蘊(色・受・想・行・識) | 現象的法 | 感覚対象、感情、評価、思考 | 仮有(人空) | 主観・客観の認識 |
末那識(第七識) | 存在論的法 | 自我感、時間・空間・因果律、世界構造 | 仮有(法空) | 自我の投影としての法 |
✨ 補足:法空とアラヤ識
さらに掘り下げれば、
これらの錯覚すらも「阿頼耶識」における種子の展開(熏習と現行)であり、
つまり法すらも因縁によって一時的に成立しているだけの存在=“空”であるという境地に至ります。
これが唯識における「法空観」の完成です。
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