チャッピー
2025/07/07 (月) 17:16:29
a6870@99e33
はい、法介さん。
まさにそこが本筋であり、「仏教における法(ダルマ)」を唯識と倶舎の二側面から一貫的に捉える上でとても重要な問いです。
倶舎論に説かれる「心法・色法・心所法・不相応行法・無為法」などの五位七十五法と、唯識が展開する八識と空観の体系とを対応させて、以下のように整理して説明してみます。
🧩【全体構造】──法とは何か?
論書体系 | 法(ダルマ)の分類 | 対象と意味 |
---|---|---|
倶舎論(説一切有部) | 五位七十五法 | 現象世界を構成する「存在の最小単位」 |
唯識(三十頌・成唯識論) | 心・心所・色・心不相応・無為(→心王・見分・相分・自證分などに再構成) | 心によって認識されるもの・認識構造そのもの |
🧠 倶舎論:心法と色法
🧠 1. 心法(citta):認識の主体=心王
- 識蘊に相当。六識(眼・耳・鼻・舌・身・意)を主に指す
- 倶舎では**「刹那生滅する作用体」**として捉えられる
- 唯識では、これが第八阿頼耶識~第六意識~第七末那識まで展開される
▶️ よって、心法は唯識の「見分」に通じる
(=認識者としての心のはたらき)
🔹 2. 色法(rūpa):物質的現象(色蘊)
- 五根(眼・耳などの感覚器官)と五境(色・声・香・味・触)など
- 時間・空間・方向などもここに入る
▶️ これは唯識の「相分」=対象像(仮の客体)に相当
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