法介
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2025/08/06 (水) 11:37:33
龍樹の四悉檀
① 世界悉檀(せかいしつだん)
世間一般の常識や知識(科学・哲学など)と同じ次元で説かれる教え。
縁起によって「ものごとがどう成り立っているか」を解き明かす世間的真理。これは仏教における俗諦(ぞくたい)にあたります。
② 為人悉檀(いにんしつだん)
教化される人の立場に応じて、その人の理解や性質に合わせて説かれる教え。
聞く人によっては、まったく逆の意味にも聞こえる柔軟な方便の教え。
③ 対治悉檀(たいじしつだん)
煩悩(貪・瞋・癡)を取り除くための具体的な対処として説かれる教え。
病に薬を与えるように、それぞれの執着や苦悩に応じて説かれる。
④ 第一義悉檀(だいいちぎしつだん)
仏が悟った究極の真理そのものを、ストレートに説いた教え。
相対や概念を超えた「真実そのもの」が語られる。
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