ここまでの流れをまとめておきます。
- 「不生不滅」は、テーブルの例のように、物の姿が因縁によって現れたり消えたりするだけで、本質的には「生じても滅してもいない」と見る析空の見方。
- それは物理的な因果関係の世界(俗諦)の理解にあたり、世界悉檀として説かれる。
- 龍樹はこのような縁起を「此縁性縁起」と呼び、主観の縁起とは別に分けて説いた。
- こうした視点で『般若心経』を読むと、「空」の教えが実に多層的に広がっていることがわかる。
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ここまでの流れをまとめておきます。