~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

外観と内観から読み解く般若の智慧 / 21

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法介 2025/08/06 (水) 11:41:59 修正

 ここまでの流れをまとめておきます。

  • 「不生不滅」は、テーブルの例のように、物の姿が因縁によって現れたり消えたりするだけで、本質的には「生じても滅してもいない」と見る析空の見方。
  • それは物理的な因果関係の世界(俗諦)の理解にあたり、世界悉檀として説かれる。
  • 龍樹はこのような縁起を「此縁性縁起」と呼び、主観の縁起とは別に分けて説いた。
  • こうした視点で『般若心経』を読むと、「空」の教えが実に多層的に広がっていることがわかる。
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