~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

外観と内観から読み解く般若の智慧 / 34

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法介 2025/08/11 (月) 05:16:25 修正

為人悉檀の観点
為人悉檀では、衆生が抱くそれぞれの立場・感受性に合わせて法を説きます。
小川が「不浄」に見える人には、その見え方が自分の心の条件と縁起していることを説き、
「浄」に見える人にも、同じくそれが条件によって成立していることを示します。
この理解は、「垢」と「浄」を絶対視せず、どちらも縁起の仮の姿であると気づかせ、執着や嫌悪を超える方向へ導きます。

つまり「不垢不浄」とは、

此縁性縁起…現象はただ因縁によって現れる(評価が付く前の姿)

相依性縁起…その現象は心の条件に依存して評価や意味づけが生まれる
という二重の縁起構造を理解させ、価値判断の相対性を見抜く教えです。

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