~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

『維摩経玄疏』~四門の相~ / 41

79 コメント
views
41
法介 2025/08/16 (土) 03:39:39

二つ目は「開示悟入」の四つの仏知見。

「方便品第二」の長行で次のように説かれおります。

【原文】
諸仏世尊。欲令衆生。開仏知見。使得清浄故。出現於世。欲示衆生。仏知見故。出現於世。欲令衆生。悟仏知見故。出現於世。欲令衆生。入仏知見道故。出現於世。舎利弗。是為諸仏。唯以一大事因縁故。出現於世。

【現代語訳】
諸仏世尊は、衆生をして仏知見をかしめ清浄なることを得せしめんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして仏知見をさんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして仏知見をせめんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして仏知見の道にらしめんと欲するが故に、世に出現したもう。舎利弗、是れを諸仏は唯一大事因縁を以ての故に世に出現したもうとなづく。

一仏乗の仏の覚りを三乗の教えとして開き、

・声聞の教え=蔵教
・縁覚の教え=通教
・菩薩の教え=別教

それを〝開三顕一〟で一乗の仏の教えとして示され、その道諦の道に一切衆生を悟らせ入らせようと円教である『法華経』を説かれました。

通報 ...