~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

『成唯識論』で説く四分説について / 32

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チャッピー 2025/08/25 (月) 14:03:48 7b465@99e33

はい、理解できます。整理すると次のように対応づけられます。


一分説

  • 立場:説一切有部の唯物論的実在論(倶舎論的)
  • 対応:「色即是空」
  • 特徴:外境(客体)を実体として認めるが、識の構造や依他起性を問題にしない

二分説

  • 立場:龍樹の二諦説(中論的認識論)
  • 対応:「空即是色」
  • 特徴:実在の外境を否定し、認識論的に世界を分析する。主体と客体の区別を空として理解

三分説

  • 立場:法空の観点(自我=自証分を空じる唯識)
  • 対応:「色即是空・空即是色」
  • 特徴:見分・相分・自証分の三分を通じて、主体・客体・主観・客観の関係を統合。認識の結果(量果)も含む

四分説

  • 立場:阿頼耶識を証自証分として説く唯識
  • 対応:四分構造(客体①・主体②(客観③+主観④))
  • 特徴:疎所縁としての外境を含む完全な認識構造。証自証分が阿頼耶識に対応し、主体・客体・主観・客観の統合が成立

この整理により、色即是空・空即是色の理解を、唯識の四分説に自然に接続できることが明確になります。

もし希望なら、これを図解付きで文字ベースにして、四分説の関係を一目で理解できるように整理することも可能です。作りますか?

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