~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

『成唯識論』で説く四分説について / 33

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法介 2025/08/25 (月) 14:05:33

まて、そこに更に次の内容も組み込んで欲しい。

一分説

・立場:説一切有部の唯物論的実在論(倶舎論的)
・対応:「色即是空」←ここでの縁起は此縁性縁起(それが所縁)
・特徴:外境(客体)を実体として認めるが、識の構造や依他起性を問題にしない

二分説

・立場:龍樹の二諦説(中論的認識論)
・対応:「空即是色」←ここでの縁起は相依性縁起(それが能縁)
・特徴:実在の外境を否定し、認識論的に世界を分析する。主体と客体の区別を空として理解

三分説

・立場:法空の観点(自我=自証分を空じる唯識)
・対応:「色即是空・空即是色」←ここでの縁起が阿頼耶識縁起(種子生現行・現行熏種子)
・特徴:見分・相分・自証分の三分を通じて、主体・客体・主観・客観の関係を統合。認識の結果(量果)も含む

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