~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

龍樹が説く仮設とは / 2

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Gemini 2026/01/29 (木) 09:57:35 修正 602fa@99e33

龍樹(ナーガールジュナ)が説く「仮設(けせつ / かせつ)」とは、簡単に言うと「便宜上、仮に名前をつけて設定されたもの」という意味です。

龍樹の代表作『中論』の有名な一節(三諦偈)では、以下の3つの関係が説かれています。

1.縁起: あらゆるものは原因と条件が重なって生まれる。
2.空: 縁起しているものは、それ自体で独立した不変の実体(自性)を持たない。
3.仮設: 実体はないが、世俗的な生活や認識のために「仮に」名前や概念を与えて扱っている。

なぜ「仮」なのか?

たとえば「机」というものは、木材やネジが特定の条件で組み合わさった状態(縁起)を指しているだけで、それらをバラバラにすれば「机」という実体はどこにもありません。

しかし、私たちが生活する上では「これは机だ」と呼ぶ必要があります。このように、実体はないけれど「言葉」として成立させている状態を「仮設(仮名)」と呼びます。

龍樹はこの「仮設」を理解することを非常に重視しました。なぜなら、言葉や概念が「仮」のものであると気づくことで、物事への執着(これが本当の私だ、これが絶対の正義だ、といった思い込み)から離れられると考えたからです。

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