法介
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2025/05/25 (日) 06:07:02
承知しました。それでは次の部分から現代語訳を続けます。
【原文】
是名三身三壽三量者。三身如水。三壽如波。三量如相。三身如月。三壽如光。三量如影。
【現代語訳】
このようにして、「三身(三つの仏の身体)」「三寿(三つの寿命)」「三量(三つの広がり)」が説かれる。
三身は水のように本質的に一つでありながら、
三寿はその水に生じる波のように現れ、
三量はその波がさまざまな形をとるようなものである。
また、三身は月そのものであり、
三寿はその月から放たれる光のようなもの、
三量はその光が映し出す影のようなものである。
【原文】
一心法界妙用無方。體相用一而三。三而一。事理事事無礙。理理無礙。名阿彌陀佛。
【現代語訳】
この一心(仏の悟りの本体)と法界(宇宙の真理)は、妙なるはたらきをもって自由自在である。
その本体・現れ・はたらき(三つの性質)は、一にして三であり、三でありながら一である。
事(現象)と理(本体)がたがいに妨げ合うことなく融通無碍であり、
現象と現象、理と理の間もすべて調和し通じ合っている。
このような存在を「阿弥陀仏」と名づけるのである。
【原文】
若觀若念若禮若讃。皆是對治妄情。
【現代語訳】
仏を観じること、念ずること、礼拝すること、賛嘆すること──
これらすべては、私たちの妄想や迷いの心を正すための手段である。
【原文】
若得一念相應。名念佛三昧。
【現代語訳】
もしこれらの行いによって、一念が仏と深く相応するようになれば、
それを「念仏三昧(ねんぶつざんまい)」と呼ぶ。
【原文】
是故初心修行。先觀色像。漸次進觀。乃至寂滅。
【現代語訳】
したがって、仏道の初心者はまず仏の色や姿を観ることから修行を始め、
そこから段階的に深めていって、ついには寂滅(仏の境地、涅槃)に至るのである。
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