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ガタッ!
「誰!?」
反射的にドアの方向に振り返ると、そこにいたのは、
『&ruby(たてまえ){この作品の登場人物は全て18歳以上です}』。と書かれたスケッチブックを持った青い髪の少女だった。
少女はやっべとほんの少しだけ表情を曇らせると、スケッチブックのページをめくって新たな文字をペンで書き込んでいく。
『おっと、見つかってしまいました。せっかく支さんの脱童貞チャンスでしたのに。私としたことがおじゃま虫になってしまいました』
ほんの数秒前まであったはずの張り詰めた空気は一瞬のうちにどこかへ霧散し、青い少女の独特の世界観に飲み込まれた。
体内で渦巻いていた渇望ごと毒気を抜かれたともりは、半ばパンクしかけた頭でかろうじて少女に問いを投げる。
「いや…あなた…本当にだれ…?この人の…知り合い…?」
『私は支さんの&ruby(奴隷){道具}ですので、あなたの&ruby(ライバル){恋敵}とかそういうのではないです。今のところ。都合のいい女というやつです』
「えっはっええ!?恋って……そんな………勝手に変な決めつけ………しないでよね!」
『勘違いでしたらごめんなさい。でも、&ruby(ガチンコ){本音}じゃないですよね?』
「だからっ!違うってば!」
『ムキになるところがますます』
「〜〜〜〜〜!!!!」
青い少女が意識せずに煽り、興奮状態の赤い少女がそれに応対するこの問答は日が登るまで行われたが、支が起き出すことはなく、この夜の喧騒を通して、ともりの想いが意図せずして伝わるということはなかった。
スケッチブックに残った会話の記録?さあ?