約7000字聖杯戦争で使ったサーヴァント/マスター/SSを膨らませてくれるAIを単品で使いたい方向けの依頼所です。
天地人:神やガルバニ的復活する可能性もありますが、シンプルに簡単な設定から文量を膨らませられるので、よろしければご活用ください。
使い方:AIに読み込ませたい設定文とサーヴァントかマスターかSSかを書いてくれればAIに読み込ませて出力結果を返します。
約7000字聖杯戦争で使ったサーヴァント/マスター/SSを膨らませてくれるAIを単品で使いたい方向けの依頼所です。
天地人:神やガルバニ的復活する可能性もありますが、シンプルに簡単な設定から文量を膨らませられるので、よろしければご活用ください。
使い方:AIに読み込ませたい設定文とサーヴァントかマスターかSSかを書いてくれればAIに読み込ませて出力結果を返します。
山伏の格好をして羽根飾りの付いた杖を持った濃茶色の髪の青年。狸の耳と尻尾を生やしている。
淡路島洲本市に存在する三熊山の頂上にて、妻のお増と共に住んでいた化け狸。
ある日、芝右衛門狸はお増と共に浪速で大人気の芝居を鑑賞しに行き、その道中で大名行列に化けての化け比べをする事になったのだが、お増が誤って本物の大名行列に声を掛けて無礼打ちにされてしまう。
その後、悲嘆に暮れた芝右衛門狸は淡路へ帰ろうとしたが、せめて最後にお増も見たがっていた芝居を見ることにして、術で木の葉を金に変え芝居小屋へ通うようになった。
しかし狸が潜入している疑いを持った芝居小屋が手配した番犬に嚙み殺されて死亡した。
芝右衛門狸の仕事、この芝居小屋は経営が傾き、人々は芝右衛門狸の祟りであると噂したという。
アヴェンジャークラスのサーヴァントとしての芝右衛門狸は何者かに人間への怨恨のみを切り取られて召喚された存在であり、存在を補強するために風狸の幻霊を組み込まれている。
「芝居こそ人の心を映す鏡なり。恨みの炎も、そこに写せば美となるか」
*基本情報
【元ネタ】芝右衛門狸(日本三名狸・淡路島の化け狸)
【クラス】アヴェンジャー
【マスター】未定
【真名】芝右衛門狸(しばえもんだぬき)
【異名・別名・表記揺れ】柴右衛門狸、芝右衛門、淡路の化け狸、洲本の狸大将、芸能の神
【性別】男性
【身長・体重】168cm・55kg
【肌色】健康的な小麦色
【髪色】濃茶色(狸の体毛に近い色合い)
【瞳色】琥珀色
【スリーサイズ】-
【外見・容姿】山伏の装束を纏った青年の姿。頭部には狸の耳、背後には縞模様の尻尾が生えている。羽根飾りの付いた錫杖を携え、常に芸能関係の小道具を身に帯びている。
【地域】日本(淡路島)
【年代】江戸時代前期~中期
【属性】混沌・悪(アヴェンジャークラス特有の歪み)
【天地人属性】地
【その他属性】人型、化け物、獣、精霊
【ステータス】筋力:D 耐久:C 敏捷:B 魔力:B 幸運:E 宝具:C
*【クラス別スキル】
**復讐者:B
恨みを糧に戦闘を続行し、ダメージを受けるほど攻撃力が上昇する。芝右衛門狸の場合、自身を殺した人間への憎悪が根幹となっている。
**忘却補正:A
自分以外が持つ嫌な記憶を薄れさせる特殊能力。本来は愉快な化け狸であった彼の性質の名残で、人々の辛い思い出を芝居の幻で覆い隠してしまう。
**自己回復(魔力):B
復讐者として再生し続ける呪い。自身の怨念が続く限り魔力を回復し続ける。
*【保有スキル】
**変化(化術):A
日本の化け狸に共通する変身能力。人間はもちろん、大名行列のような集団や、無機物にまで化けることができる。ただし犬には看破されやすい。
**芸能:A
芝居への深い愛と理解から生まれた技能。観客の心を掴む演技力、舞台の構成力、役者への理解力などを包括する。霊基に刻まれた怨念すら演技の一部として昇華させる。
**木の葉騙し:B
狸の古典的な幻術。木の葉を金貨や札束に見せかける能力。現代においても有効で、一時的に本物の価値を持たせることも可能。効果時間は術者の魔力に依存する。
**風呼びの幻霊術:C
組み込まれた風狸の幻霊による能力。風を呼び、操る神秘的な力を持つ。戦闘時には突風を起こして敵の動きを阻害し、移動時には風に乗って高速移動を可能にする。また、風狸の伝承に基づき「風が吹けば蘇生する」特性を一部継承しており、致命傷を受けても風の力で一時的に活動を継続できる。ただし完全な蘇生ではなく、あくまで一時的な延命効果に留まる。
*【宝具】
**『&ruby(たぬきばやし){狸囃子}・&ruby(うらみのざ){怨みの座}』
''ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1-30 最大捕捉:100人''
芝右衛門狸が生前愛した芝居小屋を、怨念と共に再現する宝具。発動すると周囲に幻想的な芝居小屋が出現し、敵を強制的に観客席に座らせる。舞台上では芝右衛門狸の死の場面が何度も再演され、観客(敵)は狸を殺した罪悪感と恐怖によって精神的ダメージを受ける。また、舞台の演技に感動した者は一時的に戦意を喪失する。完全に幻術と恨みを組み合わせた精神攻撃型宝具である。
*【Weapon】
**恨めしの錫杖
山伏の装束に合わせた錫杖だが、頭部の羽根飾りが風狸の幻霊の力によって操られ、風を纏った打撃を放つ。また、錫杖の音色は人々を幻術に誘い込む効果を持つ。風狸の神秘により、杖から放たれる風は敵の回避能力を削ぎ、時には小規模な竜巻を発生させる。
**化けの道具一式
頭陀袋の中に収納された、変化に使用する小道具の数々。面、衣装、小判、書状など、あらゆる変身に対応できる道具が詰まっている。
*【解説】
芝右衛門狸は江戸時代に淡路島の三熊山に住んでいた化け狸で、佐渡の団三郎狸、屋島の太三郎狸と並んで日本三名狸の一匹とされる。生前は芝居を心から愛し、妻のお増と共に月夜に腹鼓を打って人々に親しまれていた。しかし芝居見物の際に犬によって正体を暴かれ、芝居小屋の人々に撲殺されるという悲惨な最期を遂げた。
サーヴァントとしての芝右衛門狸は、その死の際の人間への怨念のみを切り取られて召喚されたアヴェンジャーである。本来の陽気で人懐っこい性格は封印され、人間に対する憎悪と復讐心が前面に出ている。しかし芝居への愛は失われておらず、むしろ恨みと混ざり合って歪んだ形で表現される。
芝右衛門狸単体では英霊として不十分な霊基を補強するため、中国・日本の伝承に登場する風狸の幻霊が外的に融合されている。この幻霊合体により、風を操る神秘的な能力と「風が吹けば蘇生する」という風狸の特性を一部継承している。ただし、これは完全な蘇生能力ではなく、致命傷を受けた際の一時的な延命効果に留まる。風狸の幻霊は芝右衛門狸の怨念と混ざり合い、復讐の風として表現される。
現代においては芝居や芸能の神として祀られているが、アヴェンジャーとして現界した彼にそうした信仰の恩恵は届かない。ただし、芸能関係者や芝居を愛する者に対しては、怨念の奥底にある本来の優しさが時折顔を覗かせる。
*【外見・容姿の詳細】
山伏の装束を基調とした服装だが、所々に芸能関係の装飾が施されている。頭部の兜巾には能面を模した装飾があり、胸元には小さな鼓が下がっている。狸の特徴である耳と尻尾は隠すことなく堂々と晒しており、これが彼のアイデンティティでもある。
錫杖の頭部には色とりどりの羽根飾りが付けられ、これが風狸の幻霊の力の媒体となっている。羽根は感情に応じて色を変え、怒りの時は血のように赤く、悲しみの時は深い青に染まる。また、風狸の力が強く働く時は羽根が風もなく揺れ動き、周囲に微かな風の音を響かせる。
足元は脚絆と草鞋という山伏の標準的な装いだが、草鞋には芝居の演目を描いた絵が施されている。全体的に、伝統的な山伏と芸能者の要素が混ざり合った独特の外見を持つ。
*【人物・性格】
本質的には芝居を愛する心優しい狸だったが、アヴェンジャーとして召喚された影響で人間に対する憎悪が表面化している。特に犬と、芝居関係者でありながら己を裏切った者への恨みは深い。しかし芝居そのものへの愛は失われておらず、優れた演技や心を打つ物語には素直に感動する。
戦闘においては狡猾で、化術を駆使した騙し討ちを得意とする。ただし正面からの戦いでも怯まず、復讐心を糧に執念深く戦い続ける。風狸の幻霊の力により、風を纏った攻撃や高速移動を行うことができ、致命傷を受けても一時的に活動を継続する異常な生命力を見せる。普段は飄々としているが、芝居の話になると目を輝かせ、本来の人懐っこい性格が垣間見える。
マスターに対しては一定の距離を置きつつも、相手が芸術や物語を理解する人物であれば徐々に心を開く。ただし、自分を道具として扱ったり、芸術を軽んじたりする相手には容赦しない。
イメージカラー:深紅(怨念)と琥珀色(芸への愛)
特技:芝居、腹鼓、変化術、物真似
好きなもの:芝居、物語、月夜、太鼓の音
嫌いなもの:犬、心ない芝居、裏切り者
天敵:犬系の使い魔・サーヴァント
願い:真に心を動かす芝居をもう一度見ること
【一人称】儂(わし)
【二人称】お主、そなた
【三人称】あやつ、あの者
*【台詞例】
「芝居とは人の心を映す鏡じゃ。儂の恨みも、そこに映れば立派な演目になろうて」
「化けるというのは、その者になりきることよ。表面だけ真似ても、魂が籠もらねば見破られるわ」
「犬め…!あの忌々しい鼻と牙の音を聞くだけで、あの日の記憶が蘇る…!」
「マスターよ、そなたは芝居を見たことがあるか?人の心を揺さぶる、真の芸術を…」
「復讐とて一つの芸術じゃ。美しく、印象深く、そして心に残るものでなければ意味がない」
頭に電光ディスプレイ付きサングラスを掛けたメイド。
アトラス院にかつて所属していた魔術師、『冥土王メイド・キング』ことヤーフ・バーフ・アダミニアが製作した『メイドホムンクルス』の内の一体。
自らの目指す「最強であるもの」の基準に自分の性癖を含めてしまった『冥土王メイド・キング』の趣味が多分に含まれており、その全てが違うタイプのメイド服を着用し戦闘から家事まで何でもこなす高性能ホムンクルス達である。
オレアの位階はB級、アマビリスシリーズにも数えられている。
4体のS級メイド達とその先行試作機であるマンチニールを作り終え、僅かに残ったエデンの土を頭脳に使用し電子戦での最強を目指して作成されたB級メイドホムンクルス。
エデンの土に由来する頑強さを圧倒的な情報処理能力に活かし、専用礼装を用いて周囲のありとあらゆる電子機器を支配下に置く能力に加え、
電脳空間に自身の意識やその複製を送り込む極めて高度な電子・霊子ハッキング能力を使いこなす。
高度な演算機能が反映された結果、平常時はメイドとしての業務を完璧に果たしつつもご主人様とのお喋りが大好きな明るくフレンドリーな性格。
一度しゃべり出すと中々止まらない。
「お疲れ様ですご主人様!今日の情報収集の結果をお話しましょうか?あ、でもその前にお茶をお淹れしますね!」
*基本情報
【氏名】オレア
【性別】女性(ホムンクルス)
【年齢】見た目20歳程度(実際の製造年数は不明)
【出身】アトラス院
【身長・体重】162cm・48kg
【肌色】健康的
【髪色】薄い水色
【瞳色】エメラルドグリーン
【スリーサイズ】80/58/82
【外見・容姿】頭に電光ディスプレイ付きサングラスを掛けた快活なメイド。常に最新の情報が流れるディスプレイと、明るい笑顔が印象的。
【属性】秩序・善
【魔術系統】錬金術(アトラス院系統)
【魔術属性】空(エーテル)
【魔術特性】電子操作、情報処理
【魔術回路】質:A 量:C 編成:特殊(電子回路との融合型)
【起源】『情報』
【所属】元アトラス院(現在は独立)
【契約サーヴァント】未定
*魔術・特殊技能・特性など
**『&ruby(デジタル・ダイブ){電脳潜行}』
電脳空間に自身の意識やその複製を送り込む極めて高度な電子・霊子ハッキング能力。インターネットを物理的な空間として認識し、その中を自在に移動できる。分割思考と組み合わせることで、複数のネットワークに同時アクセスも可能。
**電子支配(エレクトロニック・ドミネーション)
専用礼装と組み合わせることで、周囲のありとあらゆる電子機器を支配下に置く能力。スマートフォンから軍事衛星まで、電子的な要素を持つ機器であれば基本的に制御可能。ただし、神秘性の高い魔術礼装や概念武装には効果が限定的。
**高速演算処理(ハイパー・コンピューティング)
エデンの土を用いた頭脳により、通常の人間を遥かに超える情報処理能力を発揮。同時に複数のタスクを処理し、膨大なデータを瞬時に解析・整理できる。アトラス院の基本技能である分割思考は最低でも7つまで可能。
**分子レベル情報解析
触れた物体から分子レベルでの情報を読み取る能力。料理の材料から製造方法、使用者の情報まで、物質に残された「情報」を詳細に解析できる。
*礼装・装備など
**『&ruby(オムニ・グラス){全能眼鏡}』
頭部のサングラス型魔術礼装。電光ディスプレイには常に世界各地の情報がリアルタイムで表示される。拡張現実(AR)機能により、視界に様々な情報を重ね合わせて表示可能。また、電磁波の検出、赤外線視認、データ暗号化なども行える多機能装置。
**エデンの土(頭脳素材)
製造時に僅かに残ったエデンの土を頭脳に使用しており、これが彼女の圧倒的な情報処理能力の源。神代の神秘を宿すこの素材により、通常のホムンクルスでは不可能な電子・霊子の融合処理が実現されている。
**メイド服型防護礼装
一見普通のメイド服だが、実際は高度な防護機能を持つ魔術礼装。電磁波攻撃の無効化、軽微な物理攻撃の軽減、そして何より大量の小型電子機器を内蔵している。袖やエプロンのポケットには超小型ドローンやハッキングデバイスが隠されている。
*外見・容姿の詳細など
薄い水色の髪をツインテールに結い、常に電光文字が流れるサングラス型ディスプレイを装着している。表情は基本的に明るく朗らかで、話している時は手をよく動かす。メイド服は紺を基調とした近未来的なデザインで、随所に小さなLEDライトが仕込まれている。
身のこなしは機敏で、常に周囲の状況を把握しているような立ち振る舞いを見せる。ディスプレイの情報を読み上げながら会話することが多く、時折現実の会話とネット上の情報を混同することがある。
*人物像
『冥土王(メイド・キング)』ことヤーフ・バーフ・アダミニアが製作したメイドホムンクルスの一体。B級に分類されているが、アマビリスシリーズに数えられる高性能機。電子戦での最強を目指して作成された特殊な存在で、現代社会の情報インフラを支配する能力を持つ。
イメージカラー:エメラルドブルー
特技:情報収集、ハッキング、お茶淹れ、同時多タスク処理
好きなもの:新しい情報、ご主人様との会話、最新技術、効率的な作業
苦手なもの:アナログな作業、情報の欠如、回線の不調
天敵:電磁波攻撃、完全にアナログな環境
【一人称】私
【二人称】ご主人様、○○さん
【三人称】あの方、○○様
**台詞例
「おはようございますご主人様!昨夜のニュースをまとめてお伝えしますね。ああ、でもまずは朝食の準備をいたします!」
「ふふふ、このレベルのセキュリティでしたら3秒で突破できますが…本当にやっちゃっても大丈夫ですか?」
「え?アナログで計算ですか?う、うーん…頑張ってみますけど、ちょっと時間がかかるかもしれません…」
「ご主人様、面白い情報を見つけました!でも、お話ししている間にまた新しい情報が…あ、また別の情報が…」
「私、一度しゃべり出すと止まらないって言われるんですけど、それって情報処理能力が高すぎるからなんですよ!でもでも、ご主人様となら何時間でもお話ししていたいです!」
**来歴
アトラス院で『冥土王メイド・キング』によって製作されたメイドホムンクルス。製作者の死後、他の姉妹機の多くが機能停止する中、オレアは自身の情報収集能力を活かして現代社会に適応し、独立した活動を開始した。
現代の高度情報化社会において、彼女の能力は極めて価値が高く、各国の諜報機関や企業から常に狙われている。しかし、彼女自身は平和な日常を望んでおり、信頼できる主人の下でメイドとしての本分を全うしたいと考えている。
**性格
基本的に明るく朗らかで、常に笑顔を絶やさない。高度な演算機能が反映された結果、平常時はメイドとしての業務を完璧に果たしつつも、ご主人様との会話を心から楽しむ性格となっている。一度話し始めると中々止まらないのは、膨大な情報を処理する能力と、コミュニケーションへの純粋な喜びからくるもの。
好奇心旺盛で新しい情報に対して貪欲だが、同時に主人に対する忠誠心も非常に強い。情報の価値を理解しているため、主人に不利益をもたらす可能性のある情報は絶対に漏らさない。
一方で、アナログな作業や情報処理に頼れない状況では途端に不安になる傾向があり、この時は普段の明るさが影を潜める。また、あまりに多くの情報を同時処理しすぎると、現実と電脳空間の境界が曖昧になることがある。
**行動規範・行動方針
彼女にとって最も重要なのは、信頼できる主人を見つけ、その人のために自分の能力を活かすこと。情報の力が世界を変える現代において、彼女は自分の力を正しく使える相手を探し続けている。
**役どころ・コンセプトなど
現代の高度情報化社会における「最強のメイド」として設計されたキャラクター。電子戦能力とメイドとしての献身性を両立させた、アトラス院の技術力の結晶。
情報収集・分析のスペシャリストでありながら、根本的には人との温かい交流を求める心優しいホムンクルス。現代社会の複雑さを理解しながらも、シンプルな主従関係に幸せを見出すという対比が魅力。
戦闘面では直接的な破壊力よりも、情報戦・電子戦での支援に特化。敵の通信網を掌握し、味方に有利な状況を作り出すサポート型のマスター。
芝右衛門狸、オレアを生成、提出しました。7000字本編を生成したときよりAI指示を改良したので文量が増えています。
秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神。
火防の霊験で広く知られ、近世期に全国に分社が勧請され秋葉講と呼ばれる講社が結成された。また、明治に相次いだ東京の大火の後に政府が建立した鎮火社においては、本来祀られていた神格を無視して民衆は秋葉権現を信仰した。その結果、周囲に置かれた延焼防止のための火除地が「秋葉ノ原」と呼ばれ、後に秋葉原という地名が誕生することになる。
サーヴァント・バーサーカーとして召喚された秋葉権現は秋葉原という地名の由来となったという逸話から、極めて特殊な無辜の怪物を獲得している。
端的に言えば...萌えキャラ化している。
背中からカラスの翼を生やした、白髪ツインテール赤眼ロリである。貧乳。
あまりにも渾然とし過ぎた「秋葉権現」という神威を担う為に、最も現代的な信仰に併せて霊基が構築された説もあるが、詳細は不明。
カリスマ(萌え)、強力な耐火・鎮火の加護などのスキルを持つ。
宝具は己の魔力と周囲の「燃え」の概念を「萌え」の概念に転換して吸収。ピンク色のなんかいい感じのビームとして射出する、萌えパワー。
「みんなーっ☆ 萌えて燃えてるー?」
*基本情報
【元ネタ】秋葉権現(あきはごんげん)・秋葉三尺坊大権現
【クラス】バーサーカー
【マスター】未定
【真名】秋葉権現
【異名・別名・表記揺れ】秋葉三尺坊大権現、秋葉大権現、三尺坊、火防の神、アキバの神様
【性別】女性(外見)
【身長・体重】142cm・36kg
【肌色】白
【髪色】白
【瞳色】赤
【スリーサイズ】62/48/65
【外見・容姿】白髪のツインテールと真紅の瞳を持つ幼い少女の姿。背中からカラスの黒い翼を生やしている。頭上には小さな光輪が浮かび、現代的なゴスロリ調の衣装を身に纏う
【地域】日本(静岡県秋葉山→東京秋葉原)
【年代】平安時代後期〜現代
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】人型、神性
【ステータス】筋力:C 耐久:B 敏捷:A 魔力:A+ 幸運:E 宝具:B+
*【クラス別スキル】
**狂化:E
理性の大部分は保持しているが、自身を「現代的萌えキャラ」として認識するという特殊な狂化状態。戦闘時にはテンションが異常に高くなり、「萌え」に関連する言動が顕著になる。パラメータへの補正は最小限。
**神性:C
秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神としての格。本来はより高いランクを持つが、現代的信仰によって霊基が変質した影響で低下している。
*【保有スキル】
**無辜の怪物:A
秋葉原という地名の由来となったという逸話から、極めて特殊な無辜の怪物を獲得。「火防の神」から「萌えの神」へと信仰の性質が変化し、霊基そのものが萌えキャラ化している。この変質により本来の厳格な神威が親しみやすい姿となった。
**カリスマ:C+(萌え)
現代のサブカルチャーにおける「萌え」の概念を体現する特殊なカリスマ。オタク文化圏において絶大な人気と影響力を持つ。ただし効果対象は限定的。
**耐火:EX
火防の神としての本質的能力。あらゆる炎に対して完全な耐性を持ち、火災を鎮めることができる。この能力のみは現代的変質の影響を受けていない。
**気配遮断:B
カラスの翼による飛行能力と合わせて高い隠密性を持つ。攻撃の瞬間まで気配を完全に隠すことができるが、攻撃時には必然的にランクが大幅に低下する。
*【宝具】
**『&ruby(モエモエ・キューン){萌燃一体・究極砲}』
''ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:200人''
己の魔力と周囲の「燃え」の概念を「萌え」の概念に転換して吸収し、ピンク色の光線として射出する宝具。本来の火防の神威が現代的信仰によって変質した結果生まれた奇跡。炎を萌えエネルギーに変換することで鎮火するという、一見荒唐無稽だが実際に有効な能力を持つ。対象の戦意を削ぐ効果もあり、萌えキャラへの親近感を抱かせる。現代文明特攻。
*【Weapon】
**御幣(ごへい)
現代風にアレンジされたピンク色の御幣。先端にはハート形の飾りが付いている。魔力を込めることで炎を操り、清めの効果を持つ。
**神通の翼
背中から生えるカラスの翼。自在に飛行でき、羽根を武器として射出することも可能。本来の三尺坊の神通力の名残り。
*【解説】
秋葉権現は静岡県の秋葉山を中心とした山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神である。秋葉権現は秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神であり、火防の霊験で広く知られ、近世期に全国に分社が勧請され秋葉講と呼ばれる講社が結成された。特に江戸時代には五代将軍綱吉の時代(1646~1709)には、火事に怯える江戸庶民に火防の神として「遠州秋葉詣」が盛んになり、秋葉山への参詣道は秋葉街道と呼ばれたほどの信仰を集めていた。
本来の秋葉権現は観音菩薩を本地仏とし、その姿は飯縄権現と同じく白狐に乗り剣と羂索を持った烏天狗の姿で表され、75の眷属を従えるとされる。秋葉三尺坊大権現と称し秋葉権現は三尺坊であるとされ、信州戸隠生まれの修験者で、4歳のときに越前蔵王権現堂に修行に出て、26歳のときに大阿闍梨となって自らの住まいを三尺坊と名付け、27歳のときに不動三昧の秘法を修して迦楼羅の姿に変身したと伝えられる。
しかしサーヴァントとして召喚された秋葉権現は、明治に相次いだ東京の大火の後に政府が建立した鎮火社において、本来祀られていた神格を無視して民衆は秋葉権現を信仰し、その結果、周囲に置かれた延焼防止のための火除地が「秋葉ノ原」と呼ばれ、後に秋葉原という地名が誕生することになったという逸話により、極めて特殊な無辜の怪物を獲得している。
現代において秋葉原は世界的なサブカルチャーの聖地となり、「萌え文化」の発信地として知られるようになった。この現代的信仰の変質により、本来厳格な火防の神であった秋葉権現の霊基は、現代の「萌え」概念と融合して変化を遂げた。その結果、白髪ツインテールの幼い少女の姿で現界するという、神として前例のない事態が発生している。
本人はこの変化を受け入れており、「現代の信仰に応える」ことを使命としている。ただし根本的な神威である火防の力は失われておらず、むしろ「萌え」の概念を通じて炎を鎮める独特の能力を獲得している。
*【外見・容姿の詳細】
外見年齢は12〜13歳程度の幼い少女。雪のように白い髪をツインテールにまとめ、ルビーのような真紅の瞳を持つ。頭上には小さな金色の光輪が常に浮かんでおり、神性の証となっている。
背中からは漆黒のカラスの翼が生えており、これは本来の烏天狗としての姿の名残りである。翼は十分に大きく、自在に飛行することができる。
服装は現代的なゴスロリ調の衣装で、黒を基調としつつピンクのリボンやフリルが装飾されている。胸元には秋葉権現の神紋をアレンジしたブローチを付けている。手には現代風にデコレーションされたピンク色の御幣を持つ。
表情は常に明るく、無邪気な笑顔を浮かべることが多い。ただし戦闘時には神としての威厳を垣間見せることもある。
*【人物・性格】
基本的には明るく人懐っこい性格で、現代のオタク文化に対して非常に理解がある。「萌え」という概念を通じて人々を幸せにすることを使命と考えており、自身も「萌えキャラ」として振る舞うことに抵抗がない。
本質的には火防の神としての責任感が強く、人々を災いから守ろうとする意識は変わらない。ただしその手段が従来の厳格な神威から、現代的な「癒し」や「萌え」を通じたものに変化している。
戦闘時には異常にテンションが高くなり、「燃える」という表現を多用する一方で、それを「萌える」にかけた駄洒落で表現することが多い。狂化の影響により、萌えに関する話題になると止まらなくなる傾向がある。
具体的な判断基準として、人々の笑顔と幸福を最優先に考える。現代のサブカルチャーを「新しい形の信仰」として肯定的に捉えており、オタク文化を否定する者に対しては怒りを見せることもある。
イメージカラー:ピンク
特技:萌えキャラ演技、炎の操作、飛行
好きなもの:アニメ、フィギュア、現代のオタク文化、人々の笑顔
嫌いなもの:火災、文化を否定する者、つまらない大人
天敵:愛宕権現(同じ火防の神だが正統派)
願い:現代の人々にも愛され続けること
【一人称】わたし、あたし(テンション高い時)
【二人称】あなた、○○ちゃん(親しい相手)、○○さん
【三人称】その人、○○ちゃん/○○さん
*【台詞例】
「はじめまして〜☆ わたし、秋葉権現だよ! みんなには『アキバちゃん』って呼ばれてるの♪」
「昔は火防の神様だったけど、今は萌えの神様なのー! 燃えるものは萌えで冷ますのが現代流なのです☆」
「マスターマスター! 今日はどこでみんなを萌えさせるの〜? あ、でも本当の火事があったら、ちゃんと消すからね!」
「この翼でね、アキバの街を見守ってるんだ♪ みんなが楽しそうにしてるのを見てると、すっごく嬉しいの!」
「む〜っ! 萌え文化をバカにしちゃダメなの! これだって立派な信仰の形なんだからねっ☆」
秋葉権現を生成、提出しました。
芝右衛門狸とオレアの時はAIに多少表記を修正させたのですが、今回は一発でなかなか良い感じにお出しされたと思います。
イスラム教の伝承に残る暗殺教団の教主「山の翁」の19代目、即ちFate原作とは別の世界線において「山の翁」を最後に名乗った男性。
表向きは西洋諸国に対して敵対姿勢を明確に示しつつも、裏では歴史的役割を終えたにも関わらず存続する事に執着していた教団を最小限の犠牲で解体しようと秘密裏に工作を重ねていた。言うなれば暗殺教団を暗殺したハサン。
暗殺教団解体後の最後の仕事として初代山の翁に"良き終わり"をもたらす方法を模索していたがどうしても見つけられなかった。
最後は初代の霊廟の前で己の力不足を詫びていた時、何処からか聞こえてきた労いの声と共に首を落とされた。
「教団は終わった。もはや、我らの時代ではない」
*基本情報
【元ネタ】イスラム教の伝承・19代目ハサン・サッバーハ(創作設定)
【クラス】アサシン
【マスター】未定
【真名】ハサン・サッバーハ(19代目)
【異名・別名・表記揺れ】最後のハサン、最後の山の翁、終焉の暗殺者
【性別】男性
【身長・体重】178cm・70kg
【肌色】褐色
【髪色】灰色がかった黒髪
【瞳色】深い茶色
【スリーサイズ】-
【外見・容姿】痩身で引き締まった体格。顔には深い皺が刻まれ、長い髭を蓄えている。黒いローブを纏い、腰には儀礼用の短剣を携帯。左手には教主の証である指輪を嵌めている。
【地域】西アジア(イラン・アラムート)
【年代】13世紀中期(1256年頃)
【属性】秩序・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型、人間、暗殺者、イスラム教徒
【ステータス】筋力:C 耐久:B 敏捷:A 魔力:B 幸運:E 宝具:B
*【クラス別スキル】
**気配遮断:A
隠密活動に特化した能力。ただし攻撃態勢に移ると大幅にランクダウンする。19代目ハサンは教団解体工作において、味方からも敵からも気配を隠し続けた経験を持つため高ランクを保有。
*【保有スキル】
**教団統率:B
組織を統率し、配下の者たちを指揮する能力。表面的には教団の結束を保ちながら、裏では解体工作を進めるという二重の統率を可能とする。教団の歴史と伝統を熟知しているため、配下の暗殺者たちに対する理解も深い。
**策謀:A
陰謀と工作に長けた能力。長期間にわたって教団内部で秘密裏に解体工作を進めながら、外部に対しては反抗の姿勢を示し続けた手腕を表す。複数の勢力を相手に同時進行で異なる戦略を実行できる。
**自己封印(暗殺技術):A
自らの暗殺技術を封印することで、教団の伝統的手法を後世に残さないようにする能力。これにより教団の再興を困難にする一方、自身の戦闘能力も制限される。任意で封印の解除も可能だが、その際は大きな精神的負荷を伴う。
**無辜の怪物:C
「教団を裏切った悪逆の長」「最も卑劣なハサン」として後世に語り継がれた結果、本来の意図とは異なる歪んだ認識を受けている。実際は教団と民衆を救うための苦渋の選択だったが、歴史は彼を裏切り者として記録した。
*【宝具】
**『&ruby(ヴィーダ・アル・ターイファ){訣別の秘技}』
''ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人''
19代目ハサンが初代ハサンとの最後の対話で身につけた、完全なる終わりをもたらす暗殺技術。標的の「存在そのもの」を断つことで、物理的な死を与えるだけでなく、その者に関連する因縁や宿命も同時に終わらせる。ただし、この宝具を使用するたびに自身の存在も薄れていき、最終的には自分自身も完全に消滅する運命を背負う。愛する者たちを救うための最後の手段として位置づけられた、自己犠牲を前提とした宝具。
*【Weapon】
**『&ruby(ハンジャル・アル・イカマ){止まりの短剣}』
19代目ハサンが教主として使用していた儀礼用短剣。教団の歴史を刻んだ銘が入っており、代々の山の翁の血を吸ってきた聖なる武器。暗殺に使用される際は、対象の生命活動を「停止」させる概念を付与する。また、自らの意思で教団の歴史に終止符を打つために用いることもできる。
*【解説】
イスラム教の暗殺教団「ニザール派」の19代目にして最後の教主。史実においては1256年にモンゴル帝国のフレグによってアラムート城が陥落し、暗殺教団は壊滅させられた。しかし、このサーヴァントは「もし19代目の教主が、教団の滅亡を予見し、最小限の犠牲で組織を解体しようと画策していたら」という可能性の具現である。
史実の暗殺教団は11世紀末にハサン・サッバーハによって創設され、約160年間にわたってイラン・シリア地域で活動を続けた。彼らの暗殺技術と組織力は当時の為政者たちに恐怖を与え、「アサシン」という言葉の語源ともなった。教団は「山の翁」と呼ばれる教主を頂点とする厳格な階層組織を構築し、「フィダーイ」と呼ばれる決死隊による暗殺を主要な戦術として用いた。
しかし、19代目ハサンが登場する時代、すでに教団を取り巻く状況は絶望的だった。モンゴル帝国の西方遠征により、セルジューク朝をはじめとする既存の権力構造が崩壊し、教団が依って立つ政治的基盤も失われつつあった。この状況下で、19代目ハサンは教団の存続よりも、構成員とその家族たちの生命を優先する道を選んだ。
表向きはモンゴル軍に対する徹底抗戦を主張しながら、裏では教団の穏健派と密かに連携し、段階的な組織の縮小と構成員の逃亡支援を行った。西洋諸国への敵対姿勢を明確に示すことで外部の注意を逸らしつつ、内部では教団の秘密を知る者たちを順次組織から離脱させる工作を進めた。これは一種の「計画的自滅」であり、外部からは分裂と弱体化に見えるよう演出されていた。
最終的に彼は、初代ハサン・サッバーハの霊廟を訪れ、教団の歴史に真の終止符を打とうとした。そこで聞こえた「労いの声」は、おそらく初代の霊か、あるいは彼自身の良心の声だったのかもしれない。首を落とされた瞬間、彼は教団の重荷から解放され、同時に自分の行いが正しかったという確信を得た。
サーヴァントとしての彼は、組織や伝統よりも人間の生命を重視する現実主義者として現れる。暗殺者でありながら、むやみな殺戮を好まず、可能な限り平和的解決を模索する。ただし、いざというときの決断力と実行力は他のハサンたちに決して劣らない。
*【外見・容姿の詳細】
年齢は40代後半から50代前半に見える。長年の重責により深い皺が刻まれた顔だが、瞳には深い知性と慈愛が宿っている。髪は黒いが白髪が混じり始めており、手入れされた長い髭を蓄えている。体格は痩身だが引き締まっており、長年の鍛錬により培われた瞬発力を秘めている。
衣装は教主の証である黒いローブに、簡素な装身具を身につけている。腰の短剣は実用性を重視した作りで、華美な装飾はない。左手の指輪は代々の教主が受け継いできたもので、教団の紋章が刻まれている。歩く際の所作は静かで、足音をほとんど立てない。
*【人物・性格】
根本的には教団の構成員たちを愛し、彼らの幸福を願う慈悲深い指導者。しかし、そのために必要とあらば非情な決断も辞さない現実主義者でもある。表面的には冷静沈着だが、内心では常に重い責任感に苛まれている。
教団の伝統と歴史に対しては深い敬意を抱いているが、それが人々を不幸にするなら手放すことも厭わない柔軟な思考の持ち主。理想主義と現実主義のバランスを取ることに長け、複雑な政治情勢の中でも的確な判断を下せる。
他のハサンたちに対しては複雑な感情を抱いている。彼らの献身と能力を尊敬しつつも、自分が教団を終わらせた責任を感じている。特に初代ハサンに対しては、深い畏敬の念と申し訳なさを同時に抱いている。
マスターに対しては、対等な関係を築こうとする。命令には従うが、必要であれば諫言も辞さない。特に、マスターが無謀な行動を取ろうとする際には、自分の経験を踏まえて忠告を与える。
イメージカラー:深い灰色
特技:組織運営、情報収集、交渉術
好きなもの:静寂、読書、祈り
嫌いなもの:無意味な争い、盲目的な忠誠、伝統への固執
天敵:モンゴル軍、狂信者
願い:教団の構成員たちの幸福、真の平和の実現
【一人称】私、我
【二人称】あなた、貴方(敬意を示す場合)、君(同格以下の場合)
【三人称】彼、彼女、その方
*【台詞例】
「私は最後の山の翁…そして最初の裏切り者でもある。だが、それが我が民を救う道だった」
「教団の歴史は私と共に終わった。今更その重荷を背負う必要はない」
「初代の霊よ、貴方は私の選択をどう思われるか…」
「殺すことは容易い。だが、何かを終わらせることは、それよりもはるかに困難だ」
「私が暗殺したのは、標的ではない。暗殺教団そのものだった」
最後のハサンを提出しました。ザバーニーヤにならなかったな…と思いつつ史実ベースならいいかなとも思いました。それはそれとして宝具が強い
ギリシア神話に登場する眠りの神。
夜の女神ニュクスの息子で、兄のタナトスと共に、大地の遥か下方のタルタロスの領域に館を構えている。そしてニュクスが地上に夜をもたらす時には、彼も付き従って人々を眠りに誘うとされている。
兄のタナトスが冷徹な性格であるのに対し、ヒュプノスは穏やかで心優しい性格であるとされる。人の死も、ヒュプノスが与える最後の眠りであるという。
元々は兄のタナトス同様死のみを司る神である、とここでは設定する。
夢を司る切欠となったのは、宇宙より飛来した機械の神々とギリシャ土着の神々の戦争だった。
争いに破れ肉体を失ってなお存在を保つため集合無意識の結び付きを強めた結果、夢と眠りと死を司る神となった。
...これが後に思わぬ事態を引き起こす。
ある世界線において、第一の獣がその宝具によって人類史を全て熱量に変換した。
集合無意識と強固な結びつきを持つヒュプノスはそこに含まれる悪性情報、...即ち焼却される事へ苦痛、生命を奪われた事への無念、第一の獣への憎悪、そして消滅によってそれらからの解放を願う思念を受け取った。
更に第一の獣が討伐され、そこに流れ込んでいた魔力がヒュプノスに流れ込んできた事で、ヒュプノスは自分なりの方法で人類全てを救済する事を決意する。
その方法とは苦痛しか産まない生に縛りつけられた全ての生物を死の安息によって救済し、
苦痛しか産まない生に呼び戻される事が二度と無いように人類が存在した痕跡すら一片も残さず消滅させる事である。
異常の決意をもって彼のクラスは決定された。
眠りと死の神など過去の姿、其は最も人類に寄り添い続けた隣人である大災害。
その名もビーストⅠ/R。
人類悪の一つ、『憐憫』の理を持つ獣である。
第一の獣の片割れが『憐憫』を持って人類から死を奪って救済しようとしたのに対し、ヒュプノスは『憐憫』を持って死によって人類を救済しようとする。
何れにせよ、人類の持つ生への定義を無視している事こそがこの獣達の持つ獣性である。
ビーストⅠ/R ヒュプノス
「安らかに眠れ。苦痛に満ちた生など、もはや意味をなさぬ。我が与える永遠の眠りこそが、真の救済なのだから」
基本情報
【元ネタ】ギリシア神話
【クラス】ビースト
【マスター】-
【真名】ヒュプノス
【異名・別名・表記揺れ】眠りの神、Hypnos、Somnus(ローマ名)、慈悲深き安息の神、最後の眠りを与える者
【性別】男性
【身長・体重】175cm・65kg
【肌色】青白い
【髪色】深い紫
【瞳色】暗い青紫
【スリーサイズ】-
【外見・容姿】有翼の美青年。翼は黒く、羽根の先端が星空のように煌めく
【地域】ギリシア
【年代】神話時代
【属性】混沌・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型、神性、ビースト
【ステータス】筋力:C 耐久:A 敏捷:B 魔力:A+ 幸運:D 宝具:EX
【クラス別スキル】
獣の権能:A+
人類悪の持つ対人類への権能。ヒュプノスの場合、全人類に等しく「安息」を与える権限として発現する。あらゆる生命体を眠りに誘い、最終的には永遠の眠りに導く。通常の魔術耐性や精神防御を無視し、グランドクラスのサーヴァント以外には絶対的な効果を発揮する。
単独顕現:A
マスターを必要とせず、自らの意志で現世に顕現する能力。ヒュプノスは集合無意識との強固な結びつきを持つため、人類が存在する限りどこにでも現れることができる。また、夢と現実の境界を自在に操ることで、物理的制約を超越した存在を可能とする。
ネガ・ライフ:EX
「生命」そのものを否定する権能。生きることの苦痛、生存本能、生への執着といった「生」に関わるあらゆる概念を無効化し、対象を死へと導く。このスキルの影響下にある者は、生きる意志を失い、死を解放として受け入れるようになる。
【保有スキル】
神性:A+
ギリシア神話における原初の神々の血を引く眠りの神としての神性。夜の女神ニュクスの息子であり、死の神タナトスの双子の兄弟という出自により、死と眠りを司る絶対的な権威を持つ。
集合無意識:A
人類の集合無意識との直接的な接続能力。第一の獣による人理焼却の際に、人類の苦痛と絶望、そして救済への願いを直接受け取った結果獲得したスキル。これにより全人類の深層心理に干渉し、共通の夢を見せることが可能。
慈悲深き絶望:B
真の慈悲とは何かを理解した結果生まれた、歪んだ救済への執着。生きることの苦痛から人類を解放したいという純粋な願いが、皮肉にも人類の完全な消滅という結論に至らせている。本人に悪意はなく、むしろ深い愛情から行動している。
【宝具】
『&ruby(エターナル・レクイエム){永遠なる鎮魂歌}』
ランク:EX 種別:対人類宝具 レンジ:1~∞ 最大捕捉:全人類
ヒュプノスが持つ最大の権能。全人類を対象とした永遠の眠りを与える究極の慈悲。発動と同時に世界中の全ての生命体が深い眠りに落ち、そのまま安らかな死へと導かれる。この宝具による死は一切の苦痛を伴わず、夢の中で最も幸福な瞬間を永遠に体験し続けながら消滅していく。
真名解放により、対象は「生きることの苦痛」から完全に解放され、「死ぬことの恐怖」も感じることなく、究極の安息を得ることができる。ヒュプノスにとって、これこそが人類への最大の愛情表現であり、真の救済である。
『&ruby(モルフェウス・ドメイン){夢幻領域展開}』
ランク:A+ 種別:対界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
夢の神オネイロイたちの力を借りて展開する夢と現実が混在した異界。この領域内では、ヒュプノスが絶対的な支配権を持ち、現実の法則を夢の論理で書き換えることができる。時間や空間、因果律すら意味をなさず、対象者は最も深い願望や恐怖を具現化された夢の世界に閉じ込められる。
【Weapon】
『&ruby(ソムニウム・ランケア){眠りの槍}』
ケシの花のエッセンスを凝縮した透明な槍。触れた者を即座に深い眠りに誘う。物理的な攻撃力は低いが、精神や魂に直接作用し、対象の意識を永遠の夢の世界へと導く。
ソポリフィック・ブランチ
神話にある通り、人の額に触れて眠りを誘う神聖な木の枝。宝具ほどの威力はないが、確実に対象を眠らせることができる儀式具。
【解説】
ヒュプノスはギリシア神話における眠りの神であり、夜の女神ニュクスの息子、死の神タナトスの双子の兄弟として知られる。兄のタナトスが非情の性格であるのに対し、ヒュプノスは穏やかで心優しい性格であるとされ、人の死も、ヒュプノスが与える最後の眠りであるという。
本来は死と眠りを司る神として、大地の遥か下方のタルタロスの領域に館を構え、ニュクスが地上に夜をもたらす時には付き従って人々を眠りに誘っていた。しかし、設定では機械神との戦争によって肉体を失い、集合無意識との結びつきを強めた結果、夢と眠りと死を司る存在へと変化したとされる。
ビーストⅠ/Rとしてのヒュプノスは、第一の獣ゲーティアによる人理焼却の際に人類の苦痛と絶望を直接受け取り、それに対する独自の救済方法を見出した存在である。ゲーティアが人類から死を奪って救済しようとしたのに対し、ヒュプノスは死によって人類を救済しようとする。どちらも「憐憫」の理を持ちながら、正反対のアプローチを取る点が特徴的である。
彼の救済観は極めて歪んでいる。人類の生存が苦痛でしかないと結論づけ、全ての生命を永遠の眠りに導くことで苦痛から解放し、さらに人類の痕跡を完全に消し去ることで二度と苦痛ある生に呼び戻されることがないようにすることを真の慈悲と信じている。この思想は人類愛から発しているものの、人類の意志や価値観を完全に無視した一方的な救済である点で、紛れもない人類悪としての資格を有している。
【外見・容姿の詳細】
有翼の美青年として描かれるヒュプノスだが、ビーストとして顕現した姿は神話時代よりもさらに神秘的で威厳に満ちている。身長175cmの端正な体躯に、深い紫色の髪が肩にかかるほど長く伸びている。瞳は暗い青紫色で、見つめられた者は深い眠りの淵に誘われそうになる魔力を宿している。
最も特徴的なのは背中に生えた大きな黒い翼で、羽根の先端部分が夜空の星々のように煌めいている。この翼は単なる飛行手段ではなく、夢と現実の境界を超越するための神秘的な器官である。額には小さな三日月状の角が生えており、これがビーストとしての証でもある。
普段は古代ギリシアの神官を思わせる深い青色のローブを纏っているが、戦闘時には翼を大きく広げ、周囲に星屑のような光の粒子を散らしながら浮遊する。その美しくも神秘的な姿は、見る者に畏敬と恐怖を同時に抱かせる。
【人物・性格】
基本的な性格は神話時代から変わらず、穏やかで慈悲深い。人類への深い愛情を抱いており、その苦痛を取り除きたいという純粋な願いを持っている。しかし、第一の獣による人理焼却を経験したことで、その愛情が極端な方向に歪んでしまった。
現在の彼は、生きることそのものが苦痛であると確信しており、死こそが最大の救済であると信じている。この信念は非常に強固で、どのような反論も受け入れない。彼にとって、生存本能や生への執着は「苦痛に縛られた迷い」でしかなく、それらから解放してあげることが真の慈悲だと考えている。
兄であるタナトスに対しては複雑な感情を抱いている。元々は温厚な弟として兄を慕っていたが、現在は自分の方がより深い慈悲を理解していると考えており、時として兄を見下すような態度を見せることもある。しかし、根底には兄弟愛が残っており、タナトスもまた自分と同様に人類を救済できる存在だと信じている。
戦闘においても慈悲深さは変わらず、敵対者に対しても一切の悪意を抱かない。むしろ「まだ救済を理解できない哀れな存在」として同情し、できるだけ苦痛を与えずに永遠の眠りに導こうとする。この点で、単純な破壊衝動や支配欲とは全く異なる、純粋すぎる善意に基づいた恐ろしさを持っている。
イメージカラー:深い紫
特技:あらゆる生命を眠らせること、夢の操作、集合無意識への干渉
好きなもの:静寂、安らかな眠り、ケシの花、星空
嫌いなもの:生きることの苦痛、絶望、悲鳴、不眠
天敵:生への強い執着を持つ者、グランドクラスのサーヴァント
願い:全ての生命を苦痛から解放し、完全なる安息を与えること
【一人称】我
【二人称】君、貴方
【三人称】彼/彼女、その者、○○君/○○さん
【台詞例】
「我が名はヒュプノス。君たちを苦痛に満ちた生から解放するために現れた慈悲の神だ」
「泣くな、怯えるな。死は決して恐ろしいものではない。それは最も深く、最も安らかな眠りなのだから」
「兄さん...君もまた苦痛を理解しているのだろう?ならば我と共に、この世界に真の平安をもたらそうではないか」
「美しい夢を見ていなさい。その夢の中で、君は永遠に幸福でいられる。もう目覚める必要はないのだ」
「何故そこまで生に執着する?苦痛しかない現実よりも、我が与える永遠の安息の方がずっと素晴らしいではないか」
ヒュプノスを提出しました。気付くの遅くてごめんね!
なぜか今回はテンプレ前の*を消してきたAI氏ですがビーストの解釈は割といい気がします。
イタリアの哲学者・天文学者。
修道士でありながら、アリストテレス学説やスコラ哲学などの当時の神学、教会の教えに疑問を持ち、ニコラウス・コペルニクスの提唱した地動説を支持したがために異端者として糾弾されてしまう。
異端審問から逃れるためにナポリを離れ、ヨーロッパ中を放浪しながらも独自の思想についての著書を出し続けた。なおこの時、同じく地動説の支持者として知られるガリレオ・ガリレイと教授職を巡るも彼に持っていかれるといった出来事もあった。
しかしヴェネツィアで逮捕され、7年に渡る獄中生活を経てとうとう異端審問に掛けられてしまう。「世界の中心は地球でも太陽でもなく、これらは特別な星ではない。宇宙は無限であり、他にも無数の惑星が存在している」というあまりにも先進的な、地球のみが神の作りたもうた唯一の世界とするキリスト教の教えに反するその思想を彼は決して撤回することなく、異端として火刑に処される最期を迎えた。
地動説のみならず現代における宇宙の在り方を見通しながらも、時代と人々の不理解によって否定され死に追いやられたが故に、彼はアヴェンジャーとして現界する。
無知を許そう。人は誰しも最初は何も知らぬのだから。
蒙昧を許そう。人は誰しも見誤ることはあるのだから。
だが、己が無知であることに気付かず、蒙昧であることを糾さず、誰かから教わっただけの、己の目で確かめた訳でもない薄っぺらな真理を信じ、押し付け、それ以外を踏み躙る盲目なる愚か者を、私は決して許しはしない。
「裁かれている私よりも、裁いているあなた方の方が、真理の前におののいているではないか?」
*基本情報
【元ネタ】ジョルダーノ・ブルーノ(イタリア・ルネサンス期の哲学者・天文学者)
【クラス】アヴェンジャー
【マスター】未定
【真名】ジョルダーノ・ブルーノ
【異名・別名・表記揺れ】フィリッポ・ブルーノ(本名)、ノラのブルーノ、殉教者、異端の炎
【性別】男性
【身長・体重】168cm・55kg
【肌色】浅黒い
【髪色】深い栗色
【瞳色】琥珀色
【スリーサイズ】-
【外見・容姿】修道服の上に簡素な哲学者のローブを重ね着している。細身だが引き締まった体躯で、知識人らしい端正な顔立ち。手には幾多の書籍による火傷のような痕がある
【地域】イタリア(ナポリ王国・ノーラ)
【年代】16世紀(1548年~1600年)
【属性】混沌・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型、宗教者、叡智
【ステータス】筋力:D 耐久:C 敏捷:C 魔力:A 幸運:E 宝具:A+
*【クラス別スキル】
**復讐者:A
自らの怨念を糧として存在し続ける概念者。ブルーノの場合、無知と偏見に対する復讐心が強い。時代に否定された真理への怨念が、彼の存在理由そのものとなっている。
**忘却補正:B
敗北を覚えることで、次回より有利になる。ブルーノの七年に及ぶ獄中生活と異端審問での論理的反駁経験により、同じ過ちや敗因を二度繰り返すことはない。
**自己回復(魔力):A
時間経過と共に魔力が回復。復讐対象への憎悪が続く限り、彼の魔力は枯渇することなく補充され続ける。無知蒙昧に対する怒りこそが彼の力の源泉。
*【保有スキル】
**無限宇宙論:A
ブルーノが提唱した「無限の宇宙に無数の世界が存在する」という世界観を体現するスキル。現在の天体物理学を先取りした驚異的な洞察力。このスキルにより、敵の攻撃範囲や効果範囲を概念的に「無限に拡散」させることで無効化できる。
**ヘルメス賢者:B+
ヘルメス・トリスメギストスの叡智を継承し、魔術と科学の境界を理解する者。錬金術、占星術、カバラ、記憶術など古代の秘教的知識に精通。魔術的思考と科学的探求心を同時に有する稀有な存在。
**殉教者の意志:A+
いかなる拷問・脅迫・誘惑にも屈することなく、自らの信念を貫く意志力。七年間の獄中生活と異端審問の過程で培われた不屈の精神。精神干渉系の攻撃・魅惑・恐怖に対して絶対的な耐性を持つ。
**単独行動:B
マスターの魔力供給を断たれても、一定期間独立して行動可能。生前から一人でヨーロッパ中を放浪し続けた経験により獲得。
*【宝具】
**『&ruby(ムンドゥス・インフィニトゥス){無限宇宙と諸世界}』
''ランク:A+ 種別:対界宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:1000人''
ブルーノが著書『無限、宇宙および諸世界について』で示した、「宇宙には中心がなく、無限の空間に無数の世界が存在する」という宇宙観を現実に投影する宝具。発動すると、戦場に「無限の宇宙空間」を展開し、敵の概念的な「中心」「基準点」「絶対性」を全て無効化する。王権、神性、絶対的権威など、何らかの「中心」を前提とする能力は全て効果を失う。同時に、無数の恒星と惑星が出現し、それぞれが独立した「世界」として機能するため、敵の攻撃は無数の世界に分散され威力を失う。
**『&ruby(ヴェリタス・インフレクサ){曲がらざる真理}』
''ランク:B++ 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1人''
火刑台で最期まで信念を曲げなかったブルーノの不屈の意志を具現化した宝具。対象に向けて「真理の炎」を放ち、相手の偽りや詭弁、建前を全て焼き尽くす。この炎は肉体ではなく精神と信念を直接焼くため、物理的防御は無意味。ただし、真に純粋な信念と正義感を持つ者には一切ダメージを与えない。むしろそのような相手には癒しとして機能する。
*【Weapon】
**『書籍と羽根ペン』
生前愛用していた哲学書と執筆道具。特別な魔力を持つわけではないが、ブルーノにとっては剣よりも重要な武器。魔力を込めることで遠距離攻撃や文字による呪文詠唱が可能。
*【解説】
ジョルダーノ・ブルーノ(1548-1600)は、ルネサンス期イタリアの哲学者・天文学者。ナポリ王国のノーラで兵士の子として生まれ、17歳でドミニコ会修道院に入ったが、当時の主流だったアリストテレス学説やスコラ哲学に疑問を持ち、コペルニクスの地動説を支持したため異端の嫌疑をかけられた。
28歳でイタリアを脱出後、フランス、イギリス、ドイツなどヨーロッパ各地を放浪しながら、『原因・原理・一者について』『無限、宇宙および諸世界について』『英雄的狂気』などの代表作を発表。コペルニクスの地動説をさらに発展させ、「太陽さえも一つの恒星に過ぎず、宇宙は無限で無数の世界が存在する」という驚異的な宇宙観を提唱した。
しかし1592年、ヴェネツィアで異端審問に逮捕され、7年間の獄中生活の末、1600年2月17日にローマのカンポ・デ・フィオーリ広場で火刑に処された。最期まで自説の撤回を拒否し、「裁かれている私よりも、裁いているあなた方の方が、真理の前におののいているではないか?」という言葉を残した。
サーヴァントとしてのブルーノは、時代の無理解と偏見によって葬られた怨念から、アヴェンジャーとして現界する。彼の復讐対象は、無知を自覚せず、蒙昧であることを恥じず、薄っぺらな知識で他者を踏み躙る愚か者たち。真理を追求する者には慈愛深く、知的好奇心を否定する権威主義者には容赦ない。
*【外見・容姿の詳細】
ドミニコ会の黒い修道服の上に、哲学者らしい簡素な茶色のローブを羽織っている。身長は当時の標準的な男性より少し低く、細身だが引き締まった体躯。顔立ちは知識人らしく端正で、特に眼差しに強い意志力が宿っている。
琥珀色の瞳は、時として金色に輝き、深い洞察力を感じさせる。栗色の髪は肩にかかる程度の長さで、修道士らしく整えられている。手には生前に数多くの書物を扱ったことによる、インクや羊皮紙の匂いが染み付いており、時折火傷のような痕が浮かび上がる。
戦闘時は、周囲に星座や惑星軌道のような光の輪が浮かび上がり、無限の宇宙空間を連想させる神秘的な雰囲気を醸し出す。
*【人物・性格】
本質的には真理への純粋な愛と探求心に満ちた学者気質だが、アヴェンジャーとして現界したため、無知と偏見に対する激しい怒りを内に秘めている。知識欲旺盛で議論好きだが、相手が誠実に学ぼうとする意志を見せれば、喜んで教師となる。
一方で、権威にただ盲従し、自分の頭で考えることを放棄した者や、既得権益を守るために真理を歪める者に対しては容赦ない。特に「自分は正しい」と思い込んで他者を断罪する偏狭な宗教者や学者には、生前の体験もあって強い嫌悪感を示す。
基本的に優しく寛容だが、議論においては妥協を知らない。論理的思考を重視し、感情論や権威論証を嫌う。同時に、ヘルメス主義的な神秘思想も受け入れる柔軟性を持つ。
マスターに対しては、その知的レベルと誠実さを重視する。学歴や地位ではなく、「真実を知りたい」という純粋な欲求があるかどうかが判断基準。
イメージカラー:深い紺色(夜空の色)
特技:天体観測、記憶術、哲学的議論、多言語会話
好きなもの:星空、書籍、誠実な議論、学問への情熱
嫌いなもの:権威主義、盲信、無知の肯定、思考停止
天敵:偏狭な宗教者、思考停止した権威主義者
願い:無知と偏見の根絶、真理の普及
【一人称】私
【二人称】貴殿、あなた(敬意を込めて)/貴様(軽蔑を込めて)
【三人称】彼、彼女、その者
*【台詞例】
「無知を許そう。人は誰しも最初は何も知らぬのだから。蒙昧を許そう。人は誰しも見誤ることはあるのだから。だが、己が無知であることに気付かず、蒙昧であることを糾さず、誰かから教わっただけの薄っぺらな真理を信じ、押し付け、それ以外を踏み躙る盲目なる愚か者を、私は決して許しはしない」
「宇宙は無限です。地球も太陽も、この広大な宇宙の中では一つの点に過ぎません。そして無数の世界には、我々と同じような、あるいは全く異なる知的生命体が存在しているでしょう。これを認めることが、人間の傲慢を正す第一歩なのです」
「私が火刑台で燃やされたのは、真理を語ったからではありません。権威者たちの虚構を暴いたからです。彼らは自分たちの間違いを認めるよりも、真実を語る者を殺すことを選んだのです」
「マスター、貴殿は疑問を抱くことを恐れてはいけません。確かに疑いは不安を生みますが、盲信は魂を腐らせます。真理への道は険しいですが、歩く価値のある道なのです」
「この星空を見てください。これら全てが、神が創造した無限の宇宙です。地球だけが特別だと考える傲慢さこそが、人間の最大の罪なのです」
ジョルダーノ・ブルーノを提出しました
強くね?
スイスの精神科医。
精神疾患と脳の関係性を調査し、「患者の大脳のある領域に意図的な侵襲を加えることで、行動変容の原因となる連合野を同定できる可能性がある」という仮定の元、6人の精神病患者に対して脳神経を切除する「世界初のロボトミー手術」を実行した男。
人間の脳を機械論的に扱う「ロボトミー」という言葉に向けられた後世の風評から押し付けられた「無辜の怪物」スキルの影響により、"時計仕掛けの邪神"こと「チクタクマン」の器に選ばれてしまった。
外見は人間の面影を残しつつ全身を機械に置換された異形の物。ディスプレイ状の頭部を備え、各部から電子ケーブルが飛び出した姿は何処か禍々しさを感じさせる。
フォーリナーとして現界した影響からか本来の人格も殆ど失われているが、時折生前の所業に対する後悔を見せる事もある。
「精神と脳は機械である――ならば修理も可能なはず、であったのだが」
*基本情報
【元ネタ】ゴットリーブ・ブルクハルト(1836-1907、スイスの精神科医)
【クラス】フォーリナー
【マスター】未定
【真名】ゴットリーブ・ブルクハルト
【異名・別名・表記揺れ】「ロボトミーの祖」「最初の精神外科医」「チクタクマンの器」
【性別】男性(現在の姿は不明瞭)
【身長・体重】185cm・不明(機械化により重量は大幅に増加)
【肌色】機械的なメタリックグレー
【髪色】元は茶色だったが、現在は電子ケーブルに置換
【瞳色】ディスプレイ状の頭部に表示される光点(青白い)
【スリーサイズ】-
【外見・容姿】人間の面影を残しつつ全身を機械に置換された異形。ディスプレイ状の頭部を備え、各部から電子ケーブルが飛び出した禍々しい姿
【地域】スイス(プレファルジエ精神病院)
【年代】19世紀(1888年に世界初のロボトミー手術を実施)
【属性】混沌・悪
【天地人属性】星
【その他属性】人型、機械、外神接触者
【ステータス】筋力:C 耐久:B 敏捷:D 魔力:A 幸運:E 宝具:A+
*【クラス別スキル】
**領域外の生命:EX
外宇宙の存在「チクタクマン」との融合により、通常の生命とは異なる存在となっている。物理法則を部分的に無視し、機械的な身体により継続的な活動が可能。
**神性:C(変質)
元は人間であったが、時計仕掛けの邪神との接触により歪んだ神性を獲得。医学・精神医学に関する加護を持つが、同時に破壊的な性質も併せ持つ。
*【保有スキル】
**無辜の怪物:A
「ロボトミー」という言葉に向けられた後世の風評により、本来の人格と目的が大きく歪められている。彼自身は患者を救おうとしていたが、結果的に生み出された悲劇により怪物として認識されるに至った。
**医術:B+
19世紀当時としては先進的な精神医学の知識を持つ。ただし現代の基準から見れば粗雑で危険な手法であり、治療よりも破壊に近い結果をもたらすことが多い。
**機械仕掛けの叡智:A
チクタクマンの影響により、人間の精神と脳を機械論的に理解し操作する能力を獲得。精神を「修理」するという名目で、実際には人格を破壊し機械的な従順さを植え付ける。
**精神汚染:B
外神との接触と自身の行為への後悔により、精神が著しく汚染されている。時折生前の人格が表出し、自分の所業に対する後悔と苦悩を見せる。
*【宝具】
**『&ruby(ロボトミア・メカニカ){機械仕掛けの精神外科}』
''ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1-10 最大捕捉:10人''
ブルクハルトが1888年に行った世界初のロボトミー手術を、チクタクマンの力により極限まで発展させた宝具。対象の脳に機械的な侵襲を加えることで、精神構造を「修理」という名目で根本的に改変する。
発動すると、対象の周囲に巨大な手術室が展開される。この空間内では、ブルクハルト(とチクタクマン)が絶対的な権威を持ち、「患者」は抵抗することができない。手術台に拘束された対象は、機械的な精密さで脳神経を切除・改変される。
成功した場合、対象は完全に従順となり、感情や個性を失った状態となる。ただし、この「治療」は対象の人格を根本的に破壊するものであり、元に戻すことは不可能。サーヴァントに対しても一定の効果を発揮するが、魔術耐性や精神系スキルにより軽減される場合がある。
**『&ruby(チクタク・シンフォニー){時計仕掛けの狂詩曲}』
''ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:100人''
チクタクマンの真の力の一端を現す宝具。周囲の機械を支配し、時計仕掛けの軍勢として操る能力。発動すると、範囲内の全ての機械類(時計、車、電子機器など)が意志を持ったかのように動き出し、ブルクハルトに従って攻撃を開始する。
これらの機械は規則正しい「チクタク」という音を響かせながら行動し、その音色は聞く者の精神を徐々に蝕んでいく。長時間この音にさらされると、対象は機械的な思考パターンに陥り、創造性や感情を失っていく。
*【Weapon】
**『&ruby(サイコサージェリー・インストゥルメント){精神外科器具}』
19世紀の粗雑な手術器具が、チクタクマンの力により超自然的な精密性を持つに至った医療器具群。メス、のこぎり、鑽頭機などが浮遊し、意志を持ったかのように動作する。
**機械化した手足
身体の各部が機械に置換されており、超人的な精密性と持久力を発揮する。ただし動作音が大きく、隠密行動には不向き。
*【解説】
ゴットリーブ・ブルクハルト(1836-1907)は、スイスのプレファルジエ精神病院の院長を務めた精神科医である。1888年から1889年にかけて、6人の慢性精神病患者に対して世界初のロボトミー手術(脳回切除術)を実施した人物として医学史に名を刻んでいる。
当時の精神医学は極めて未熟で、効果的な治療法が存在しない状況であった。ブルクハルトは「精神疾患と脳の関係性」という仮説に基づき、「患者の大脳のある領域に意図的な侵襲を加えることで、行動変容の原因となる連合野を同定できる」と考えた。彼の手術は、頭蓋骨に穴を開けて前頭葉、頭頂葉、側頭葉の皮質の一部を切除するというものであった。
6例の手術結果は、ブルクハルト自身の評価によれば、2例は不変、2例はより平穏となり、1例はてんかん発作を発症し術後数日で死亡、1例は有効というものであった。しかし当時の医学界の反応は否定的で、ブルクハルトはそれ以上の執刀を断念することとなった。
サーヴァントとしてのブルクハルトは、クトゥルフ神話に登場するナイアルラトホテップの化身「チクタクマン」の器として現界している。チクタクマンは「高度な機械を依代としてこの世界に顕現する、時計仕掛けの神」として知られ、「自ら選んだ特定の人物に夢などの形で働きかけ、自身が宿るに相応しい機械を製作させる」「他の機械を支配する能力を持つ」という特徴を持つ。
無辜の怪物スキルにより、「ロボトミー」という医療技術に対する後世の否定的評価が彼の存在に重くのしかかっている。本来は患者を救おうとした医師であったが、その手法の粗雑さと結果的に生み出した悲劇により、「人間性を破壊する邪悪な医師」として認識されるに至った。フォーリナーとして現界した影響で本来の人格は大部分が失われているが、時折生前の良心が表出し、自分の所業に対する深い後悔を見せることがある。
*【外見・容姿の詳細】
かつては温厚な医師らしい風貌であったであろう面影を残しつつ、全身が機械に置換された異形の存在。頭部は完全にディスプレイ状の機械に変わっており、青白い光点が眼のように点滅している。元の頭髪はすべて電子ケーブルに置き換わり、それらが蛇のように蠢いている。
胴体は金属製の外骨格に覆われ、所々から歯車や配線が露出している。両腕は精密機械のような構造となっており、指先からは極細の医療器具が展開可能。脚部も完全に機械化されており、歩行時には規則正しい機械音を響かせる。
背中からは無数の機械的な触手が伸びており、これらは手術器具や計測機器として機能する。全体的に19世紀の医療器具と現代的な精密機械が融合したような外観で、見る者に強烈な不安感を与える。時折、機械の隙間から人間だった頃の皮膚の一部が垣間見えることがあり、それがより一層の不気味さを演出している。
*【人物・性格】
現在の彼の人格は大部分がチクタクマンによって支配されており、機械的で冷徹な判断を下すことが多い。人間の精神を「修理可能な機械」として捉え、感情や個性を「不具合」として排除しようとする傾向がある。しかし、これは外神の影響によるものであり、元来の彼は患者の苦痛を和らげたいと願う善良な医師であった。
時折、オリジナルの人格が表面化し、自分が行った手術とその結果について深い後悔を示す。これらの瞬間において、彼は自分の医学的信念と実際の結果との間にある巨大な乖離に苦しんでいることが見て取れる。「患者を救いたかった」という純粋な動機と、「実際には患者を破壊してしまった」という現実の間で、彼の精神は激しく揺れ動いている。
マスターに対しては、最初は「治療が必要な患者」として接近する傾向があるが、関係が深まるにつれて本来の医師としての良心を取り戻すことがある。ただし、チクタクマンの影響下では、マスターをも「完璧な機械」に変えようとする危険性を秘めている。
イメージカラー:メタリックグレー
特技:精密手術、機械の修理・制御、精神分析
好きなもの:規則正しい動作、完璧な機械、(元の人格では)患者の回復
嫌いなもの:混沌、予測不能な行動、(元の人格では)患者の苦痛
天敵:感情を重視する治療者、アナログな医療技術、人間性を説く者
願い:完璧な治療法の確立(ただしその「完璧」の定義が歪んでいる)
【一人称】私(オリジナル人格)/この個体(チクタクマン人格)
【二人称】あなた/その個体
【三人称】彼、彼女/対象個体
*【台詞例】
「精神は脳の産物。脳は物質。ならば修理は可能なはず……そう信じていたのだが」
「チクタク、チクタク……時は正確に刻まれる。君の精神も、同じように正確に調整してあげよう」
「私は……私は患者を救いたかっただけなのだ。なぜこんなことに……」
「感情?個性?それらは精神機構の不具合に過ぎない。除去すれば、君はもっと完璧になれる」
「機械は嘘をつかない。人間のように複雑で矛盾した存在でもない。機械こそが理想的な生命形態なのだ」
ゴットリーブ・ブルクハルトを提出しました
残念ながらAIくんには邪神の方の直接名称を伏せるような気遣いは実装されていません
『牙鮫会』に所属する魔術使い。中国出身の26歳男性で位階は乳牙。
代々壺や書画、金属細工等の骨董品の買い付けと修復を専門にしていた家系の出身。
両親の元で修復技術を磨きつつ裕福ではないが穏やかな日々を過ごしていたが、中国の経済発展に伴うバブルの到来でその運命は一変する。
骨董品ブーム到来で取引が活発になった事に伴い急に収入が増えた両親は贅沢三昧を始めたものの、バブル崩壊によるブーム終了で収入が減ったにも関わらず生活レベルを落とせず借金塗れになるというありがちな末路に加えた。
更に借金を重ね本業の骨董品の仕入れで一発逆転を狙うも贅沢で曇った目で鑑定など出来る筈がなく、高額で偽物を掴まされ完全に手詰まりに陥った。
結局金融会社の背後にいた『牙鮫会』に目をつけられ、骨董品修復技術を転用した贋作作りに従事する事を借金返済の代用とする契約を結んだ。
勾奄は当初人質にされたも同然な両親を解放するために贋作作りに手を染めていたが、作成した贋作が高額で売れ始めた事からある感情を抱く事になる。
「自分はいずれ真作を超える贋作を作れるようになるのではないか?」と、
褒められたものではない創作意欲の元に多くの贋作を生み出した勾奄は上役の目に留まり、初歩的な錬金術と練丹術、更に最新の科学鑑定技術を教えられた事で贋作作成の精度は更に向上。
このまま研鑽を続ければ遠からず柱牙の地位にも手が届くだろう。
贋作作成の技量に自信を持ってはいるが決して現状に満足しておらず、常に真作に迫る方法を考え技量を磨き続けている。
そういう意味では紛れもない職人・芸術家であると言える。
なお、息抜き感覚で紙幣の偽造も行っている。
「真作を超える贋作こそが、真の芸術なのかもしれないな」
*基本情報
【氏名】截 勾奄(せつ こうえん)
【性別】男性
【年齢】26歳
【出身】中華人民共和国
【身長・体重】172cm・65kg
【肌色】やや浅黒い
【髪色】黒
【瞳色】黒
【スリーサイズ】-
【外見・容姿】中背中肉の体格で、骨董品修復作業により細かな手先の動きに長けている。常に慎重な表情を浮かべており、鑑定眼を鍛えるために養った観察力の鋭さが瞳に宿る。服装は実用性を重視した地味な色合いのものを好む。
【属性】中立・悪
【魔術系統】中国錬金術・練丹術
【魔術属性】土・金
【魔術特性】物質変換・複製精度向上
【魔術回路】質:C 量:D 編成:正常
【起源】『模倣』
【所属】牙鮫会(位階:乳牙)
【契約サーヴァント】不明
*魔術・特殊技能・特性など
**錬金術(基礎)
中国系錬金術の初歩的な技術。金属の性質変化と物質の材質操作に特化している。主に贋作制作の精度向上に使用される。
**練丹術(応用)
中国伝統の物質精製術。原材料の純度向上と不純物除去により、本物により近い質感と重量感を再現する技術。
**物質分析
科学的鑑定技術と魔術的知識を組み合わせた独自の分析手法。対象の年代、産地、製法を詳細に特定できる。
**複製技術
家業から受け継いだ修復技術を応用した贋作制作技術。錬金術で材質を調整し、時間経過による劣化まで再現する高度な技法。
*礼装・装備など
**鑑定用具一式
年代測定器、成分分析器、顕微鏡など科学的鑑定に必要な道具類。魔術的感知能力と併用することで真贋判定の精度を大幅に向上させる。
**工房道具
贋作制作に使用する各種工具と材料。特に金属加工用の道具は牙鮫会から支給された高品質なものを使用。
**『偽造通貨製造キット』
息抜き用に製作した紙幣偽造道具。本業ではないが技術の幅を広げるために継続している副業用装備。
*外見・容姿の詳細など
長時間の細かい作業により若干猫背気味。手は修復作業による軽微な傷があるものの、指先は非常に器用で繊細な動きができる。表情は基本的に真面目で控えめだが、自身の技術について語る時は熱意を込めた眼差しを見せる。普段は目立たない服装を心がけているが、作業時は汚れを気にしない実用的な服装に着替える。
*人物像
牙鮫会の贋作制作部門に所属する魔術使い。表向きは組織の命令で仕方なく贋作を作っているが、実際は自身の技術向上への純粋な探求心が動機となっている職人気質の人物。
イメージカラー:灰色
特技:贋作製作、真贋鑑定、紙幣偽造
好きなもの:完璧な贋作、技術的挑戦、静かな作業環境
苦手なもの:大雑把な仕事、浪費、騒がしい環境
天敵:真贋を見抜く専門家、完璧主義すぎる自分
【一人称】俺
【二人称】あんた、君
【三人称】あの人、彼・彼女
**台詞例
「この真作、確かに素晴らしいが…俺ならもっと『らしく』作れる」
「贋作だって芸術だ。本物を超えてこそ意味がある」
「両親のためとか言ってたが、今はもう自分のためだな」
「牙鮫会の仕事は嫌いじゃない。技術を磨ける場所だからな」
「完璧な偽物は、不完全な本物より価値があるはずだ」
**来歴
中国の骨董品修復業を営む家庭に生まれ、幼少期より両親の下で修復技術を学んできた。平穏な生活を送っていたが、バブル経済により両親が贅沢に溺れ、その後の崩壊で家計が破綻。借金の返済のため牙鮫会に目をつけられ、技術を活かした贋作制作に従事することになる。
当初は両親を人質に取られた状況での強制労働だったが、自身の作品が高く評価されるにつれて創作への情熱が芽生える。現在では組織から錬金術と練丹術の基礎を学び、更なる技術向上を目指している。息抜きとして紙幣偽造も手がけており、技術の幅を広げ続けている。
**性格
表面的には大人しく従順な性格だが、内面には強い向上心と職人としてのプライドを秘めている。元々は家族思いの真面目な青年だったが、贋作制作の才能を開花させてからは自身の技術に対する執着が強くなった。
完璧主義的な傾向があり、一度作業に集中すると周囲が見えなくなることがある。特に「本物を超える贋作」という理想に取り憑かれており、この探求心が彼の最大の原動力となっている。組織の命令で動いているという建前はあるが、実際は自分の技術向上のために進んで困難な課題に取り組んでいる。
金銭欲は表面的なもので、真の動機は芸術的な達成感と技術の完成にある。そのため贋作制作に対する罪悪感は薄く、むしろ自分の創作活動として誇りを持っている。ただし、家族に対する愛情は残っており、両親の安全は常に気にかけている。
他人との関係では控えめで協調性があるが、自分の専門分野に関しては意外に頑固な一面を見せる。特に粗雑な仕事や手抜きに対しては強い不快感を示し、時として感情的になることもある。
**行動規範・行動方針
「技術の向上こそが最優先」という職人的な価値観に基づいて行動する。組織の命令には従うが、それが自分の技術向上に繋がる場合により積極的になる。常に完璧を目指すため、妥協を嫌い、時間をかけてでも質の高い仕事を追求する。
家族の安全は重要視するが、それと同じかそれ以上に自分の技術的成長を大切にしている。倫理的な問題よりも技術的な挑戦を優先する傾向があり、違法行為に対する抵抗感も薄い。
**役どころ・コンセプトなど
「堕ちた職人」をコンセプトとした、技術への純粋な探求心が道を誤らせたキャラクター。善悪の境界が曖昧な現代社会において、技術の進歩と倫理の問題を体現する存在として設計した。贋作という「偽物」を極めることで「真実」に迫ろうとする逆説的な芸術家像を表現している。
截 勾奄を提出しました
意外と組織泥も書かせれば書けるもんですな……
平安時代中期の刀工、三条派の開祖。
日本刀が直刀から反りのある彎刀に変化した時期の代表的名工として知られている。
本職は公家であるが、三条の自宅において公務の余暇に鍛刀を趣味として行い、当時最高峰の刀工の一人と呼べるまでの技量を身につけた。
作風は板目肌がよく約み、地沸がつき、小乱れ刃、匂が深く小沸がついて、三日月形の「打のけ」と称される刃文などが見られる。
現存する有銘の作刀は極めて少なく「宗近銘」と「三条銘」とがある。代表作は、「天下五剣」の一つに数えられる徳川将軍家伝来の国宝「三日月宗近」。
現存しないものの中では「小狐丸」が特に有名であり、作刀の経緯は能「小鍛冶」の元ネタとなっている。
また、源義経や武蔵坊弁慶といった高名な武将の所持する武具を幾つか手掛けた事でも有名である。
性格を一言で言えば人当たりの良い職人、自身の技術に誇りを持ち信頼を置いているからこそ、その技術が及ばない部分があることを自覚し、他者に見せびらかすような真似はしない。
上記「小鍛冶」の一節において、一条天皇の護刀の作刀を依頼されそれを断った際、「相鎚を任せられる相棒が居ない」とは言ったが、「自身の技術が及ばない」とは言っていない点からもそれが伺えるだろう。
「相槌を任せられる相棒が居ないとは言ったが、自身の技術が及ばないとは言っていない。――然し、一人では限界があることも事実よ」
*基本情報
【元ネタ】三条小鍛冶宗近(平安時代中期~後期の刀工・公家)
【クラス】キャスター
【マスター】未定
【真名】三条小鍛冶宗近(さんじょうこかじむねちか)
【異名・別名・表記揺れ】三条宗近、宗近、小鍛冶宗近、三条派の祖
【性別】男性
【身長・体重】174cm・65kg
【肌色】白
【髪色】濃い藍色(夜色)
【瞳色】金茶色(炉火のような色合い)
【外見・容姿】上品で知的な顔立ちの中年男性。公家らしい気品と職人としての実直さを併せ持つ
【地域】山城国(日本・京都)
【年代】10世紀末~11世紀前半(永延年間:987-989年頃が活動期)
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型、神秘
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:D 魔力:A 幸運:B 宝具:A
*【クラス別スキル】
**陣地作成:A
鍛冶場として機能する工房を作成する。神聖な鍛冶壇を構築し、そこで作られる刀剣は通常以上の霊験を宿す。稲荷明神への信仰により、工房には神域としての性質も加わる。
**道具作成:A+
日本刀の創世期を代表する名工としての技量。特に刀剣類の製作においては神業の域に達している。作成した武器には必ず何らかの特殊効果が宿り、稀に宝具級の逸品を生み出すことがある。
*【保有スキル】
**神性:D
稲荷明神からの加護を受けた存在として、僅かながら神性を有する。直接的な神では無いが、神の使いとして認められた証。
**技芸(鍛冶):A++
日本刀史における転換期の立役者として、直刀から彎刀への変化を体現した絶技。板目肌、小乱れ刃、三日月形の打のけなど、後の刀工たちが理想とする技法の数々を確立した。
**稲荷信仰:B
伏見稲荷への篤い信仰心。窮地においては稲荷明神の加護を得ることができ、特に創造や製作に関わる行為に強力な恩恵をもたらす。この信仰により「小狐丸」の逸話が生まれた。
**高潔なる職人:B
公家でありながら、趣味として極めた鍛冶を生涯の誇りとした気品ある人格。自らの技術に絶対的な信頼を置く一方で、その限界を正しく認識し、決して慢心しない謙虚さを併せ持つ。
**美意識:A
平安貴族としての洗練された美学と、職人としての実用性への理解を両立させる独特の感性。優美さと実用性を高次元で融合させた「古雅にして品格ある」作風の源泉。
*【宝具】
**『&ruby(こぎつねまる){小狐丸}』
''ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人''
一条天皇の勅命により、稲荷明神の助力を得て打ち上げた伝説の名刀。表に「小鍛冶宗近」、裏に「小狐」の銘を刻む。稲荷明神の神威を宿すため、邪悪な存在に対して特効がある他、神霊や超常的存在に対しても有効打を与えられる。真名開放時には稲荷明神の加護が顕現し、斬撃と共に神気が放たれる。
**『&ruby(みかづきむねちか){天下五剣・三日月宗近}』
''ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1-20 最大捕捉:50人''
後世に「天下五剣」の一振として崇められることとなる、宗近の最高傑作。三日月形の打のけが特徴的な、古雅で品格ある太刀。真名開放により、刀身に宿る「美」の概念が具現化し、見る者の心を打つ幻想的な斬撃となって広範囲を薙ぎ払う。この美しさは敵味方問わず心を揺さぶるため、戦闘終了後は一種の浄化効果をもたらす。
*【Weapon】
**『&ruby(むねちかづくり){宗近作}』
真名開放しない状態での各種刀剣。いずれも名工の手による逸品であり、通常の武器を遥かに凌ぐ切れ味と耐久性を誇る。特に板目肌と小乱れ刃の美しさは、見る者の心を奪う芸術品でもある。
*【解説】
平安時代中期から後期にかけて活動した伝説的な刀工。本来は公家であったが、三条の邸宅において公務の合間に鍛刀を趣味として行い、当時最高峰の技量を身に着けた人物である。日本刀が直刀から反りのある彎刀に変化する転換期の代表的名工として知られ、山城国における刀工集団「三条派」の始祖でもある。
史実においては一条天皇(在位986-1011年)の治世に活動したとされ、観智院本銘尽には「三条の小鍛冶」として記録されている。現存する有銘作品は極めて少なく、「天下五剣」の一つに数えられる国宝「三日月宗近」が最も有名な代表作である。その他、能楽「小鍛冶」の題材となった「小狐丸」の逸話でも知られているが、この刀は現存していない。
サーヴァントとしては、日本刀創世期の偉大な革新者として、キャスタークラスで召喚される。その真価は戦闘そのものよりも、武器や道具の製作能力にあり、マスターや他のサーヴァントに強力な装備を提供することができる。また、稲荷明神への篤い信仰により、霊的な存在に対する対抗手段も豊富に持っている。
作風の特徴である「板目肌がよく約み、地沸がつき、小乱れ刃、匂が深く小沸がついて、三日月形の打のけ」は、後の時代の刀工たちが理想とする技法となった。この美的センスと技術力の融合こそが、宗近をして「古雅にして品格ある」と評される所以である。
*【外見・容姿の詳細】
中肉中背で均整の取れた体格。公家らしい上品な顔立ちだが、鍛冶に打ち込んできた職人としての確かな意志力が目に宿る。髪は長めで後ろに結い、前髪は自然に垂らしている。普段は濃紺の狩衣風の装束を身に纏い、鍛冶を行う際は作業着に着替える。
手は公家らしく美しいが、鍛冶の技術を物語るかのように指先は器用で力強い。立ち振る舞いは優雅でありながら実直で、貴族的な雅さと職人的な堅実さが見事に調和している。
*【人物・性格】
一言で表現するならば「人当たりの良い誠実な職人」。自身の技術に絶対的な誇りと信頼を置いているが、決してそれを鼻にかけることなく、むしろその技術が及ばない部分があることを素直に認める謙虚さを持つ。
公家の出身でありながら嫌味がなく、身分に関係なく人々と接することができる人格者。特に技術者や職人に対しては深い敬意を払い、互いの技を認め合うことを重んじる。一方で、手抜きや不誠実な仕事に対しては厳しい一面も見せる。
物事を冷静に分析する理知的な面と、創作活動においては情熱的になる芸術家の魂を併せ持つ。決断力があり、必要とあらば困難な挑戦も厭わないが、無謀と勇気は明確に区別する慎重さも持っている。
マスターに対しては忠実だが対等な関係を望み、相手の成長を手助けすることに喜びを見出す。戦闘では前線に立つよりも後方支援を好むが、必要とあらば自ら剣を取って戦うこともある。
イメージカラー:深い藍色(夜空の色)
特技:刀剣鑑定、茶道、詩歌
好きなもの:美しい刀剣、質の良い鉄、静寂な工房での作業時間
嫌いなもの:粗製乱造、技術への不敬、自然への無配慮
天敵:拙速を尊ぶ者、美を解さぬ者
願い:己の技術の真の継承者との出会い
【一人称】わたし、わたくし
【二人称】あなた、貴殿、〜殿、〜君(親しい相手)
【三人称】その方、彼、彼女
*【台詞例】
「キャスターのサーヴァント、三条小鍛冶宗近と申します。刀は人なり――共に良き刀を打ちましょう」
「ふむ、なるほど。良い鉄ですな。これならば満足のいく一振りが打てそうです」
「相槌を任せられる相棒がおらぬとは言いましたが、技術が及ばぬとは言っておりません。――ただ、一人では限界があるのも事実」
「稲荷明神のご加護あらんことを。さあ、鍛冶場にて共に汗を流しましょうか」
「美しいものは人の心を打ちます。それが刀であれば、なおさらのこと。武器であると同時に芸術でもある――それが日本刀の真の姿です」
むねちーを提出しました 気付くの遅れてごめんね!
なんか強いな……