kagemiya@なりきり

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*魔術・特殊技能・特性など
**&ruby(メイジゴースト){上級怨霊}
高い魔術的素養、そして膨大な怨念を兼ね備えた人間が死後稀に変性する&ruby(ゴースト){死霊}の上位種。
生前と殆ど変わらない明確な思考と自我を持ち、一般的な悪霊を遥かに凌ぐ霊障を引き起こす。
郁子の身体は偶発的に上質な魔術回路を有していたのでこれに該当し、現在は「自身が描き上げた作品」を楔として現世に留まっている。
怨霊としての"郁子"はポルターガイストを用いて筆を執り、描き上げた「作品」を介して&ruby(ファン){鑑賞者}の元へ瞬間移動し、更には食事・睡眠等の肉体維持に必要な作業時間すらも創作に費やす事が可能。
副次効果として、自身が宿る「作品」が&ruby(・・){全て}破壊された時点で消滅するリスク付きで仮初めの不滅を手に入れてもいる。

──────しかし郁子は怨霊である前に1人の画家、それも肉体を失って尚絵を描き続ける程の執念を持った芸術家である。
肉体的に死んだ程度では「魂を宿し、己を現世に繋ぐ楔となった呪画」を描き上げたその腕前は損なわれておらず、寧ろ死後も積み重ねた修練により更なる高みへと至っている。
これによって理論上は際限無く"&ruby(さくひん){楔}"を増やす事が可能になった……のだが、技術の向上に伴って郁子自身の要求水準も跳ね上がっており、「作品」として認められる呪画の増殖効率は加速度的に低下している。
下手に妥協すると「画家としての高みに至る」という現世に留まる為の"動機"諸共自我が消失しかねないため克服の余地も無く、現在は年に数枚程度の頻度でしか増殖出来ていない。

**輪死廻画法
「鑑賞者を絶命せしめる"美"の極北」を創り上げるべく、郁子が練り上げた&ruby(・・・・){表現技法}の極致。
絵画の中に生きとし生ける者への呪詛と"死"の要素を無数に内包した極小世界を描き上げ、見た者の精神を内部に引き込み死に至らしめる。
用紙に書き込んだ術式等の魔術的要素に加え、配色や筆遣い、筆に籠めた作者の想い等を始めとした"芸術的な"モチーフの組み合わせも用いて鑑賞者が認識可能な「生の可能性」を入念に潰し、最終的に"死"という結論のみを齎す&ruby(さくひん){極小世界}は生者のみならず死者やその残留思念すらも強固に捕え、完全に消滅させてしまう程の精度を誇る。
対策処置を取れば即死は免れるものの、一度脳裏に刻まれた"死"は「白い服を着た女の幻覚」として鑑賞者の視界に現れ続ける為その場しのぎにしかならない。
一見すると東洋呪術における「呪層界」に酷似した殺意溢れる技法だが、その根底に在るのは作者自身が自死を経て見出した「死への称賛」に他ならず、鑑賞者に対する悪意や害意は含まれていない。
郁子は&ruby(シリアルキラー){快楽殺人者}では無く芸術家であり、ただ自らが「死」と言う題材に触れて抱いた心の情動をそのまま表現しているに過ぎないのだ。
過ぎないのだが、「死」その物を表現する力と「死」を賛美する想いが強すぎる余り結果として多くの鑑賞者を死に誘ってしまうのだ。

因みに万全の性能を発揮するのは郁子が手ずから描き上げた「原版」に限られ、写しや複製品となると出力は大幅に低下する。
精々が鑑賞者や周囲の空間に呪詛を齎す程度に弱体化した物は専門家の手による管理・販売が可能となるため、魔術社会に出回っている彼女の作品は殆どがコピー品である。

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