「精神と脳は機械である――ならば修理も可能なはず、であったのだが」
*基本情報
【元ネタ】ゴットリーブ・ブルクハルト(1836-1907、スイスの精神科医)
【クラス】フォーリナー
【マスター】未定
【真名】ゴットリーブ・ブルクハルト
【異名・別名・表記揺れ】「ロボトミーの祖」「最初の精神外科医」「チクタクマンの器」
【性別】男性(現在の姿は不明瞭)
【身長・体重】185cm・不明(機械化により重量は大幅に増加)
【肌色】機械的なメタリックグレー
【髪色】元は茶色だったが、現在は電子ケーブルに置換
【瞳色】ディスプレイ状の頭部に表示される光点(青白い)
【スリーサイズ】-
【外見・容姿】人間の面影を残しつつ全身を機械に置換された異形。ディスプレイ状の頭部を備え、各部から電子ケーブルが飛び出した禍々しい姿
【地域】スイス(プレファルジエ精神病院)
【年代】19世紀(1888年に世界初のロボトミー手術を実施)
【属性】混沌・悪
【天地人属性】星
【その他属性】人型、機械、外神接触者
【ステータス】筋力:C 耐久:B 敏捷:D 魔力:A 幸運:E 宝具:A+
*【クラス別スキル】
**領域外の生命:EX
外宇宙の存在「チクタクマン」との融合により、通常の生命とは異なる存在となっている。物理法則を部分的に無視し、機械的な身体により継続的な活動が可能。
**神性:C(変質)
元は人間であったが、時計仕掛けの邪神との接触により歪んだ神性を獲得。医学・精神医学に関する加護を持つが、同時に破壊的な性質も併せ持つ。
*【保有スキル】
**無辜の怪物:A
「ロボトミー」という言葉に向けられた後世の風評により、本来の人格と目的が大きく歪められている。彼自身は患者を救おうとしていたが、結果的に生み出された悲劇により怪物として認識されるに至った。
**医術:B+
19世紀当時としては先進的な精神医学の知識を持つ。ただし現代の基準から見れば粗雑で危険な手法であり、治療よりも破壊に近い結果をもたらすことが多い。
**機械仕掛けの叡智:A
チクタクマンの影響により、人間の精神と脳を機械論的に理解し操作する能力を獲得。精神を「修理」するという名目で、実際には人格を破壊し機械的な従順さを植え付ける。
**精神汚染:B
外神との接触と自身の行為への後悔により、精神が著しく汚染されている。時折生前の人格が表出し、自分の所業に対する後悔と苦悩を見せる。
*【宝具】
**『&ruby(ロボトミア・メカニカ){機械仕掛けの精神外科}』
''ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1-10 最大捕捉:10人''
ブルクハルトが1888年に行った世界初のロボトミー手術を、チクタクマンの力により極限まで発展させた宝具。対象の脳に機械的な侵襲を加えることで、精神構造を「修理」という名目で根本的に改変する。
発動すると、対象の周囲に巨大な手術室が展開される。この空間内では、ブルクハルト(とチクタクマン)が絶対的な権威を持ち、「患者」は抵抗することができない。手術台に拘束された対象は、機械的な精密さで脳神経を切除・改変される。
成功した場合、対象は完全に従順となり、感情や個性を失った状態となる。ただし、この「治療」は対象の人格を根本的に破壊するものであり、元に戻すことは不可能。サーヴァントに対しても一定の効果を発揮するが、魔術耐性や精神系スキルにより軽減される場合がある。
**『&ruby(チクタク・シンフォニー){時計仕掛けの狂詩曲}』
''ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:100人''
チクタクマンの真の力の一端を現す宝具。周囲の機械を支配し、時計仕掛けの軍勢として操る能力。発動すると、範囲内の全ての機械類(時計、車、電子機器など)が意志を持ったかのように動き出し、ブルクハルトに従って攻撃を開始する。
これらの機械は規則正しい「チクタク」という音を響かせながら行動し、その音色は聞く者の精神を徐々に蝕んでいく。長時間この音にさらされると、対象は機械的な思考パターンに陥り、創造性や感情を失っていく。