本日は1977年に沖縄県の久米島にある測候所で霙(みぞれ)が観測され、
沖縄県における観測史上最初の降雪が記録された日であります。
・霙(みぞれ)とは、雨と雪が混ざって降る気象現象であります。
地上の気温が0℃以上でかつ上空1500mで-6℃以上-3℃未満の時に
霙として降ってくる事が多く、雨が雪に変わる時、
または雪が雨に変わる時によく見られます。
霙は気象観測の分類上は雪と同じ扱いとして記録され、
例えば、雪より先に霙が初めて降った時は、それが初雪となります。
因みに、雨が凍ったり雪が一部溶けて再び凍ったりするなどしてできた
霰(あられ)が降る事がありますが、霰が降っている時は、
同時に雨と雪が降っていても天気記録は霰となります。
沖縄県は日本で唯一、積雪を観測した事が一度もない都道府県でありますが、
霙は1977年2月17日の久米島(気象庁沖縄気象台久米島測候所)と、
2016年1月24日の沖縄本島(名護市)と久米島の、過去2回観測されております。
国際式天気図の天気記号では、
・前1時間内に、驟雨(しゅうう・にわか雨)性でない霙または凍雨
・前1時間内に、驟雪または驟雨性の霙
・弱い霙または霧雨と、雪の混合
・並または強い霙または霧雨と、雪の混合
・弱い驟雨性の霙 ・並または強い驟雨性の霙
・弱い雪霰または氷霰(雨か霙を伴ってもよい)
・並または強い雪霰または氷霰(雨か霙を伴ってもよい)
・弱い雹(ひょう)で、雷鳴はない(雨か霙を伴ってもよい)
・強い雹で、雷鳴はない(雨か霙を伴ってもよい)
・観測時に弱い雪、霙、雪霰、氷霰、雹
(前1時間に雷電があったが観測時にない)
・観測時に並または強い雪、霙、雪霰、氷霰、雹
(前1時間に雷電があったが観測時にない)
・弱または並の雷電で、雨、雪、霙を伴う
・強い雷電で、雨、雪、霙を伴う………以上の14種類が霙を表します。
日本式天気図における霙の天気記号は、上半分が雪、
下半分が雨の記号を足し合わせたものになっております。
ジャパリパークは非常に広大な動物園施設であるため、
高緯度のエリアまたは標高の高い場所においては、
季節によっては降雪なども充分に起こり得ると考えられます。
もちろん、そこでは霙などの気象現象も確認できると予想されます。
ただいま二月の中旬で、まだまだ寒さの厳しい季節であり、
霙をご覧になられた方もいらっしゃるかと思われます。
霙などの気象現象は、時にご覧の方々の目を楽しませる事もありますが、
霙が降るほどの状況は様々なリスクを呼ぶ可能性もあります。
寒さ対策を充分に施されるに越した事はないのであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。