コミュニティー内で特定の人物を作為的にカリスマ化する戦略は、シーンの底上げを図るように見せかける合理的な手法だと思う。また「すごい!」と讃えられた当の本人ですら祭り上げられている事に気づかない現状が、馴れ合いの仲良しコミュニティーを育てる一つの要因でもあると思う。お手々繋いで素晴らしい作品が出来るならそれに越したことは無いが、持続可能なシステムにするには遠い道のりなのではと思った。そうした環境で培われる教養は、文化的な熟成に歯止めを掛けると思う。そしてオムニバス公演や賞の授与は、踊る場所が与えられる絶好の機会だと思う。しかしながら結局はフェスティバル運営団体や劇場サイドの経済活動で、与えられた歯車としての役割をどう利用するかは完全に個人の力量に委ねられる。いずれにせよ応募者や受賞者が毎年増えてもパイは変わらないので、別のコミュニティーや異業種などへ積極的にアプローチしていく事が開拓の糸口に繋がると思う。
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