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オビディ✩.*˚ 2025/06/05 (木) 19:51:59

永楽帝〜大明天下の輝き〜を見終わった。
GWに暇つぶしに見始めたものなんだけど、なかなか面白かった。

タイトル通り中国明の3代皇帝の話。
主人公永楽帝こと朱棣の若い頃(16歳くらい)から物語は始まり、皇帝になって死ぬところで物語が終わる。
基本頭は良いけどお調子者で、一度決めたことは曲げない頑固なタイプに描かれてる。

序盤で明の大将軍の娘で女学者と呼ばれた徐妙雲と結婚するんだけど、最初それが嫌で逃げ出して一兵卒朱四郎として大将軍のもとで北元との戦争に参加するという思いきった展開。
しかも兵卒でありながら大将軍に意見するとかいろいろやらかして棒叩きの刑でお尻を叩かれるっていうギャグシーンもある。
ただこのシーンは後に燕王として大将軍の遺領を受け継ぐ伏線になってる。

また、功臣を次々と滅ぼしたことで知られる初代皇帝洪武帝朱元璋は偉大な皇帝でありながら、皇后の尻に敷かれる人間味のある皇帝として描かれてる。
特に死ぬ時は親王を王宮に入れないようにしてたんだけど、息子(特に朱棣)に会いたいと涙する場面があって泣ける。
朱元璋の嫡子の朱標は心優しい皇太子で、朱棣がやらかしてもどうにか助けようとしたりするような人だった。
このまま朱標が死ななければ……後の悲劇はというようないい関係だった。

功臣たちは別に悪く描かれてるわけではなく、横領した土地を守ろうとしてる勢力として描かれてる。
基本的に明の法律に反してるんだけど、法律以前の話と功臣だから裁かれないことをいいことに勝手気ままにしてた。
後々朱元璋が功臣を滅ぼしたのはそういった理由が大きいし、燕王として無敗に将軍となった朱棣と皇太孫(後の建文帝)との関係性も大きい。

建文帝はワガママで祖父の遺言である「叔父たちを大切にせよ」っていうのを反故にして次々に叔父を捕らえて権力を奪おうとしていく。
それが朱元璋のやり方に反してるってことで朱棣も動くんだけど、無敗の将軍とはいえ相手は皇帝。
危機に陥ることも何度も……。

功臣との政治的なやりとりも皇帝自身の発言とその真意が別(功臣と弟子との話で「あの話はこういう意味だ バカタレ」みたいな場面がある)だったりして面白くてオススメ。
なんていうか永楽帝や洪武帝が好きになるドラマだった。

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