>> 173
具体的な出典は覚えてないんだけど、たぶん陳舜臣(だったと思う)が、古くからの大国と新興の大国との違いを伝統的な資産家と成金に例えてた文章があった。
見た目の財力は同じでも、資産家には目に見えない力があるということで、たとえば床の間にさりげなく置いてある壺ひとつでかなりの資産価値があったりするから、蔵の中を放出すれば成金とは比べ物にならない、つまり古くからの大国のほうが強いという理屈だった。すごく抽象的で比喩的な話なんだけど。
アメリカは、イギリスの覇権を受け継いでここ100年間世界最強の国。最近翳りが見えるとはいえその蓄積は大きいと思う。一方、中国は最近急速に力を伸ばしてきたけど現状まだアメリカに及ばない。将来的にGDPで追い抜いたとしても、GDPで追い抜けばそれと同時に総合力でも追い抜けるとは思えない。追い抜いた状態を一定期間維持できなければ逆転は難しいと思う。
加えてこれはよく言われることだけど、経済成長などに関する中国のデータはアテにならない。軍事力についても、たぶん額面どおりじゃない。例えばアメリカはF35だとかオスプレイだとかが原因不明の事故を起こしたら同じ機種の飛行を大規模に中止して再点検する。そうしないと世論が黙っていない。一方、中国はかなりの部分世論を無視できるので、目標を定めてそこに全力投入できる強みがある反面、途中で立ち止まるような力が働かない。事故った新幹線を埋めて隠そうとしたのは有名な話で、それと同じように軍事的な技術でも欠陥を無視して前進することができる。
昔、恐れられていた旧ソ連のMiG-25が北海道に亡命してきて、詳しく調べてみたら思ったほどのモノじゃなかったという事件があったけど、体質は今の中国も同じだと思う。
もちろん、これは「曖昧な希望的観測」を含んでいて、中国よりもアメリカのほうが強くあってほしいという感情のバイアスを含んでる。アメリカだってもしも虎の子のF22に致命的な弱点がみつかっても隠すだろうし、全部オープンというわけじゃないけど、中国ほどの秘密主義じゃない。
あと、兵員の質もアメリカが高いと思う。なんだかんだ言ってもアメリカほど多くの戦争をする国はない。実戦経験の多さは、兵員の質でもデータの量でも軍を強力にする。今の中国の若者は「小皇帝」の世代だから実戦でどれほど統制の取れた行動ができるか分からないし、AI自体の性能が同じだとしたら実戦で収集したデータの質と量で優劣が決定する。怖いのは、中国のAI技術に、ロシアがウクライナで収集した巨大な実戦データが加わることかな。
とは言っても中国が世界第二の大国で、アメリカに勝らずとも比較できる強さというのは脅威だよなあ。
台湾問題について私もChatGPTに聞いたことがあるけど、中国が軍事行動を起こすとしたら台湾全土の制圧は困難だから、金門島や澎湖諸島に限定した制圧をする可能性があり、それだと台湾軍+米軍+日本の後方支援でも阻止は難しいとの答えだった。
習近平は何もせずに引退したらメンツを失うから、こういう限定侵攻なら大いにあり得ると思う。その時は、尖閣諸島にも手を出しかねない。「台湾領」の一部と尖閣を武力制圧したら、メンツ的には十分な成果として誇示できるだろうからね。
それは政策決定にAIを使ってると思うよ。もちろん最終決定は人間だとしても、膨大なシナリオを分析するのはAIの得意分野だからね。
…なんて考えてたら、実はTACOと言われたトランプが「俺はやる時は本当にやるんだ!」という感情の結果だったりして(笑)