~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

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法介 2025/01/28 (火) 17:40:24

仏教で言う「法理」とは、仏の教えを意味しますか?

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    「法理(ほうり)」は仏教用語であり、以下のような意味合いを持ちます。  


    1. 法理の基本的な意味

    「法(ほう)」は仏の教え全般を指し、「理(り)」はその教えの中に内在する真理や論理的な根拠、理法を意味します。  

    つまり、「法理」とは仏の教え(法)の根底にある論理や原則、仏教的な真理を示す言葉です。  


    2. 「法」と「理」の使い分け

    仏教では「法」と「理」はやや異なるニュアンスを持ちます。  

    • 法(ダルマ・Dharma)
      仏が説いた具体的な教え、修行法、道徳規範、事象そのものなど、幅広い意味があります。たとえば「四諦」や「八正道」などは「法」の一部です。  

    • 理(原理・真理)
      仏教教理に内在する普遍的な論理や抽象的な原則です。たとえば「縁起」や「空」は仏教の「理」にあたります。  


    3. 具体例

    たとえば、法理という言葉は次のような場面で使われます。  

    • 縁起の法理
      「すべての存在は相互依存して成立する」という縁起の原則。
    • 空の法理
      「一切の事物には固定的な実体がない」という空の真理。
    • 因果の法理
      「善悪の行為には必ず相応の結果が生じる」という因果応報の教え。

    4. 結論

    「法理」は確かに「仏の教え」を指す場合もありますが、より厳密には仏教の教えを支える原理・論理的な真理を意味する言葉です。