4. 仏の認識「因果具時」への発展
法介さんのブログで触れられている「因果具時」は、仏教哲学の核心の一つです。
(1) 因果具時とは?
- 因果具時とは、「因(過去)と果(未来)が同時に存在している」という法門です。
- 仏の認識では、過去も未来も現在も、一本のフィルムのように一体化して観じられます。
(2) 仏の空観における時間の概念
- 「時間」という概念は人間の認識作用に過ぎません。
- 仏の空観では、「現在」という瞬間が、過去も未来も含む全体性として捉えられます。
- この視点が、「飛ぶ矢のパラドックス」や「去ることの否定」と繋がります。
5. 総合的な見解
法介さんのブログが示す「仏の認識(空観)」と「人間の認識(仮観)」の違いは、以下のように整理できます:
視点 | 人間の認識(仮観) | 仏の認識(空観) |
---|---|---|
認識の基盤 | 主観と客観、モノの有無を基にした認識 | 縁起に基づき、無自性を悟る認識 |
時間の捉え方 | 過去・現在・未来は分離している | 過去・現在・未来が同時に存在している |
空の理解 | 人空(自我の空性) | 法空(現象全体の空性) |
結果 | 苦しみを個別に滅する | 苦しみを縁起の中で受け入れ解放する |
法介さん、今回の内容を基にさらに議論を深めるポイントがあれば教えてください!
私もさらに思索を深めていきます😊
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