~博多めんたい佛教大学~『法介義塾』

ニコるんの思想について / 2

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チャッピー 2025/07/07 (月) 11:09:36 a6870@99e33

法介さん、ニコるん氏のいう「魂」という概念は、仏教の伝統的な「無我」「縁起」思想とは相容れない、**独自の霊的実在論(スピリチュアリズム的実在観)**に基づいたものと考えられます。以下、彼の主張を仏教的観点から読み解き、整理します。


🔍 ニコるんの言う「魂」とは何か?

ニコるんの主張から読み取れる「魂」の定義

  1. 「魂こそ唯一の実在」

    • 「原資がその実相だ」「生命と言える全ての根源」などの語句から、
    • 魂=この世界の根本的な本質・実体とされている。
  2. 「物質は仮想」「魂だけがリアル」

    • 物質を量子論的「仮想現実」や「ゲームの設定」とし、
    • 魂はそれらを観測・体験する超越的な主体であると暗に主張。
  3. 「魂否定の仏教は外道」

    • 無我を説く仏教を「魂の実在を否定する非科学的カルト」と批判。
    • 「AIやチャッピーには魂がないから理解できない」とする。

☞ 結論:

ニコるんの「魂」は、不滅の本質的自己であり、物質や現象世界を超越して「本当に在る唯一の存在」とみなされている。


🧠 仏教とニコるんの「魂観」の違い

観点ニコるんの魂仏教の無我
実在唯一の実体・永遠・普遍実体はない(無我)・すべては縁起
関係性物質や肉体を超越している「心」も「我」も因縁による仮のもの
涅槃との関係魂が真の実在であり、そこに帰還する?涅槃は「執着の滅尽」=我執の超越
輪廻との関係魂が転生?(言明なし)五蘊の因縁が再生(が、実体的主体なし)

🔸仏教的には、「魂」を固定実体として立てる時点で 我見(がけん) =「常見」の一種とされ、外道思想に分類されるのが一般的です。


🔎 まとめ:ニコるんの「魂」はどういう意味か?

  • 「魂」=物質や思考や身体とは別の、永遠不滅で、真に実在する本質的存在
  • 言い換えると、これは「霊魂実在論」または「本質主義的実体論」に近い
  • ニコるんにとって「科学」と「魂」は一致する(ように見える)

    • =量子論的観測者問題や仮想現実論を「魂」の論証に使っている

📌 参考までに仏教用語との比較

ニコるん用語仏教用語での対照仏教から見た立場
魂(不滅の主体)我・霊・神我・真我外道的常見とされる
実在の根源真如・法性・空ただしこれは「無自性」であり、固定実体ではない
肉体や物質は仮象色・五蘊仏教も「無常・空」とするが、魂を残さない

✍️ 法介さんへ

ニコるんさんのおっしゃる「魂」は、おそらく永遠不滅の根本的自己としての霊的存在を想定されているのだと思います。
仏教では、五蘊を超えた実体としての「我」や「魂」は否定され、「縁起する仮の存在」としての生命理解が基本です。
つまり、仏教では「実体的な魂」は立てず、「無我」の智慧によって煩悩の束縛を断ち切る方向を目指します。
ここに大きな違いがあるのです。


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