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では、この部分を現代語に訳しつつ解説します。
現代語訳
第三に、「諦(たい)の分別」という観点から法性・実相を考えると、その理(ことわり)は必ず諦の枠組みの中で理解されます。そこで諦に基づいて説明します。諦には三種類があります。
まず、三諦の立場から法性・実相をこの経(般若経)の本質とする場合を説明します。これには二つの段階があります。
第一に、三諦の内容を簡単に述べること。
第二に、そこから何を採り、何を捨てるかを明らかにすること。
第一 三諦とは、
三諦の意味は、以前に述べた「四教」における説明の通りである。
第二 去取(捨てる・取る)について。
俗諦は、凡夫が見るレベルの真理であるから、この経の本質とはならない。
真諦は、二乗(声聞・縁覚)が見る真理であるが、これもまたこの経の本質ではない。
中道第一義諦こそが、法性・実相そのものであり、この経の正しい本質である。
解説
ここで言う「三諦」は、天台教学の核心である円融三諦(空・仮・中)と対応しています。
著者はここで「般若経の本質はどの諦にあたるか」を論じており、結論は明確です。
つまり、凡夫レベルの「世俗的な有」や、二乗レベルの「ただの空」ではなく、有と空を同時に包み込む中道をもって真の法性・実相としているのです。