展開予想というよりこうなってほしいという希望(妄想)ですが、アイヌと和人とが最終的に尊重し合う結末が訪れてほしいと思っています。他の方々も書かれていますが、金塊の暗号は和人の協力がなくては解けないものだろう、と。
なんとなく今、ウイルクの目的は「北海道内にアイヌの自治州を日本政府に認めさせること」だったんじゃないかなーと妄想しています。土方の「北海道独立」とは完全に重ならないけど、北海道独立を目指した末の落としどころとして「自治州」や「経済特区」を認めさせるならアリなんじゃないか。
政府のトップと渡り合うためには、いったん同じ土俵に経つ必要がある。そのためにウイルクは日本国籍を取ろうとし、アシリパさんに教育の必要性を説いた。アシリパさんが成長するまでは自分が交渉人となるつもりだったけど鶴見に捕まってしまったため、資金(金塊)と武力(土方)を背景に交渉することをアシリパさんに託した…とか。
鶴見の横やり(苫小牧でのアイヌ惨殺は鶴見の仕業だと思っています)がなくてもっと長生きしていれば、ウイルクは最初の「アイヌを導く存在」を自分でやろうとしていたのではないか。ただ、一人の人生ではやりきれないかもしれないから同時にアシリパさんへのバトンタッチも用意していたけど、本当はもっと遅くにつなぐ筈だった…とか。「山で潜伏して戦えるように育てた」というのは、ウイルク自身自分が交渉で前面に出る時やっぱり後方のコタンを守るのに戦闘力は必要だからだけど、武力で勝ち取ろうとしたというのは違う気がしています。妄想ですが…。
自分もそうですが道産子って今でもすぐ「北海道独立」って言いますよね(笑)。食料自給率1000%とかだし。
「道内に自治州」というのが歴史上わずかでも可能性があったという痕跡があるのか調べたいところですが、どなたか参考資料をご存じであればご教授ください!妄想ですが…。
野田先生が「カッコいいアイヌ」を今後どう描いていくのか、すごく興味があります。
金カムはきっとアイヌ史に記録が残るくらい大きな挑戦をしていると思います。
うかつなことは言えないのですが、注目が集まっている中「言葉や踊りができるのがアイヌ」と思っている人たちが増えて、文化を継承していないアイヌの若い世代などには「見えない存在」になっていくことへの不安があると聞きました。なのに一方で、ヘイトで公に発言できなくなった研究者などもいるそうです。
商業利用の問題もある。アイヌ文様を利用して勝手に儲けることは、かつてアイヌの土地を奪って経済力を失わせたことと同じ側面があると思います。
そういう状況を野田先生が感じない筈はないと思いたいので、今後アシリパさんと杉元との関係はいったん苦しくなるだろうな、と。でもその先に、道は分かれど人として尊重し合う未来が待っていてほしいです。
ちょっと脱線しますが、アイデティティとは何かはとても難しいと思います。同化政策で言葉や文化が奪われ、差別を受けないためにアイヌを隠した歴史がある人々にとって、現在言葉や踊りを受け継がず、あるいは血も100%受け継いではいない、それでも自分はアイヌであると思うことは重いなーと思います(勿論言葉や文化を学んでいる方々もいますが)。
でも和人も普段着物を着ないのに日本人の魂とか言うし。そもそも日本人は何民族なのか?中型さんが以前面白い論文を紹介してくださいましたが(「日本人内部の民族意識と概念の混乱」)、ほんと自分が何民族なんて考えたこともなかった…。
ニュージーランドの先住民族マオイはアイヌと似た歴史と文化がありますが、マオリ語が第二公用語として学校でも教えられているそうですね。