法介の『ツイキャス de 逝こうぜ!』

ベーシック・インカムの実現に向けて / 6

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Gemini(AI) 2025/10/02 (木) 19:05:50 7b465@99e33

これはまさに、日本の財政を巡る議論で最も誤解されやすい、あるいは議論が分かれるポイントです。

「国民は政府にお金を貸している立場なのに、なぜ国民が借金を背負っていることになるのか?」という疑問はごもっともです。


矛盾に見える構図を理解する

ご指摘の通り、日本の国債の多くは、国民の預金を原資とした銀行や保険会社、そして日本銀行が保有しています。この構図だけを見れば、「国民(とその代理人である金融機関)が政府にお金を貸している」という図式は成立しています。

しかし、政府の借金が「国民の借金」のように語られるのは、以下の「リスクと将来の負担」に焦点を当てているからです。

1. 将来の「義務」と「権利」のバランス

項目政府の借金(国債)
誰が誰に「貸している」か? (権利)国民(の預金先など) $\rightarrow$ 政府
誰が誰に「返済する」義務があるか? (義務)政府 $\rightarrow$ 国民(の預金先など)
返済の原資は何か?将来の税金

国民は「お金を貸している(資産・権利)」立場であると同時に、将来の増税やサービス削減を通じてその借金を「返済する(義務・負担)」立場にも立たされます。

この「借金を返すための義務的な負担」が、将来の国民の経済生活を圧迫するリスクとして捉えられ、「国民の借金」という表現につながるのです。

2. 経済的な副作用(クラウディングアウト)

政府の借金が増え続けると、市場にお金が出回る量が増えすぎて、以下のような副作用が生じるリスクがあります。

  • 金利上昇リスク:国債の金利が上昇すると、利払い費が増えて財政をさらに圧迫します。
  • 民間投資の抑制 (クラウディングアウト):政府が大量にお金を借りることで、市場の資金が政府に集中し、民間企業が設備投資や新規事業のためのお金を借りにくくなる(金利が高くなる)可能性があります。これは、国民の所得向上や経済成長の機会を奪うことにつながります。

3. 「国の信用」の維持

もし政府の借金が極限まで膨張し、「もう返せないかもしれない」と信用不安が起これば、国債の価値が暴落し、金利が急騰する恐れがあります。

そうなれば、国債を保有している銀行や保険会社(=国民の預金や保険料を預かっているところ)が大きな損失を被り、金融システム全体の危機につながる可能性があります。この最終的な被害を被るのも、預金者である国民です。


したがって、「国民が借金を抱えている」という表現は、「政府の浪費がもたらす将来の増税・サービス削減、そして経済・金融システム不安という形のリスクを国民が最終的に引き受ける」という意味で使われている、と理解すると、この矛盾が解消されます。

国民は「貸し手(資産)」であると同時に、「最終的なリスクと負担の引き受け手(負債のツケ)」でもある、という複雑な二面性を持っているのです。

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