法介の『ツイキャス de 逝こうぜ!』

Web小説『Wild-Bison』 / 9

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法介 2025/09/21 (日) 08:59:03

『Wild-Bison』【File No.1-1】 プロローグ

~アドバン登場のシーン~

アメリカ・テキサス州

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人口はカリフォルニア州、面積はアラスカ州に次いで全米第2位の州である。
ケネディーが暗殺されたあのダラスがある州と言った方が分かりやすいかもしれない。
土地も家賃も物価も税金も、何もかもが高すぎるカリフォルニア州と比べると、
テキサス州は土地も広く、物価も安い。

そのなかでも米国で最も豊かな都市、Planoには、
多くのトップ企業が本社を構えており、ダラスエリアで人気の出張先になっている。

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あのTOYOTAも 2016年をめどに、アメリカのカリフォルニア州トーランスから
テキサス州Planoへの移転が決まっている。
ダラス北郊のコリン郡に位置するPlanoはプレイノもしくはプラーノと表記される。
そのプラーノの郊外にひっそりとたたずむ古ぼけた木造2階建ての建物。
その1階部が私の工房である。

工房の名は「GUN・スミス・Bison」
アメリカでは拳銃をカスタム・チューニングする職種をGUN・スミスと言う。
私もそのGUN・スミスの一人で、
私が手がけるGUNを「カスタム・Bison」という。

朝食を終えいつものように作業前のコーヒータイムをくつろいでいると、
ジェット機でも突っ込んできたのかと思う程の爆音を轟かせて表に一台の車が駐車した。

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激しく自己主張するその車のオーラが
作業場の窓ごしから強引な程に突き刺さしてくる。
それが世界で最も高い市販車と言われているランボルギーニ・ヴェネーノや
ブガッティ・ヴェイロン(2~4億円)をゆうに上回る
8億円もする化け物、マイバッハ、エクセレロであることが
車好きの私の目を疑わせる。

手にしていたコーヒーカップをテーブルに荒々しく置くや、
まるで強力な磁力に吸い付けられているかのように窓辺に張り付き、
食い入るように見つめる両目は完全に見開いていた。

「すげぇ~」

見るものを圧倒する存在感。

「これがあのマイバッハ エクセレロか・・・」

ギラギラと黒光りするボディーのドアーが開いた。
どんな奴が出てくるのか私の興味は深々だった。
降りてきた男に太陽の光線がしいたげられ
大地に大きな影ができた。

まるで北斗ケンシロウかと見間違わんばかりのがたいに
黒のロングコート。
松田優作を思わせるグラサン顔。

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のっさりと運転席から降りてきたその男が
私の工房の扉を開けた。

まるで格子戸をくぐるような格好で
工房の玄関ドアから侵入してきたその大男が、
どういう関係の人間かは、直ぐに見て取れた。

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