本日はイギリスの動物学者のソリー・ズッカーマン氏の誕生日であります。
1904年5月30日に南アフリカのケープタウンにてお生まれになり、
ケープタウン大学やロンドンのユニヴァーシティ・カレッジ病院にて学ばれ、
1928年にロンドン動物学会に入会された後は、
1932年まで研究解剖学者として勤務されました。
第二次大戦中はイギリス政府による研究計画に従事され、
人間や建造物に対する爆発の影響の調査、1943年に行われた
イタリア領パンテレリア島爆撃の査定などを行われました。
1943年には王立協会フェローに選出されました。
戦後、1946年から1968年にかけてバーミンガム大学で解剖学教授を務められ、
1960年に国防省の主席科学顧問を、その後の1964年から1971年まで
イギリス政府の首席科学顧問を務められました。
なお、核開発には戦時中から反対派の立場でいらっしゃいました。
ズッカーマン氏は大学での勤務を歴任されており、
オックスフォード大学(1934年~1945年)、バーミンガム大学(1946年~1968年)
イースト・アングリア大学(1969年~1974年)の3校にて教鞭を執られました。
また、ロンドン動物学会では1955年から1977年まで秘書官を、
1977年から1984年まで会長を務められました。
動物学者としては霊長類行動学の開拓者としての業績を残しされ、
また、科学を政府政策の一部に定着させた功績も称賛されております。
代表的な著作には「The Social Life of Monkeys and Apes」(1931年)、
「Scientists and War」(1966年)がある他、「From Apes to Warlords」
「Monkeys Men and Missiles」といった2冊の自伝も出版されております。
また、1964年にバス勲章、1968年にメリット勲章、
1971年に一代貴族ズッカーマン男爵の爵位を授与されております。
1993年4月1日に88年の生涯を閉じられました。
けものフレンズには霊長類のフレンズの方々がおられ、
得意分野や得意技などにおいて他の動物のフレンズと異なる特徴があり、
中にはかばん様やチンパンジー様などのように道具を発明されたりと、
霊長類らしい特徴が垣間見られる場面も存在します。
動物に関する情報は非常に多岐にわたり、それを科学的に精査して
正しい情報として残すには、多大な労力と長い時間が必要となります。
私達が様々な情報に触れる事ができるのは、
現在動物に関する業務に従事されている方々はもちろん、
ズッカーマン氏や、先日書き込みをさせていただいたカーソン氏など、
先人の方々の功績があってこそという事を覚えておきたいものであります。
本日もお祈りいたします、みんみー。