パンサーカメレオンとツキノワグマの静止を振り切りグリフォンはヘラジカ達のいる最前線へと飛び出した、既に陣形は徐々に崩れ始めている。それでもヘラジカとライオンは的確にセルリアンと応戦するが手薄となった部分の防衛線の突破は時間の問題だった。
グリフォンは直感に従い先端が鰐口状になった触腕を持つゲート型セルリアンのいる場所へと急ぐ。
ヘラジカはゲート型セルリアンの頭上に静かに佇む謎のフレンズに向かって叫ぶ。
ヘラジカ「お前は何者だ!何故セルリアンと共にいる?!」
しかし答えは帰って来ない、まるでこちらの声が届いていないかのようだ。
その姿は頭に鳥のフレンズのような翼を生やし尾羽がある筈の場所には馬の尾が棚引いていた。
そしてよく目を凝らして見ると閉じられた両の瞳の上、その額にはセルリアン特有の目が発現している。
ヘラジカ「…何だあれは…?!」
セルリアン上のフレンズは無言のまま手を上げるとヘラジカとライオンの方に向けてスッと振り下ろす、その合図に応じてゲート型セルリアンの無数の触腕が襲いかかった。
ヘラジカ「くっ、話の通じる相手では無いと言うことか!」
ライオン「来るぞっヘラジカ!」
ヘラジカは触腕の攻撃を武器で払い除けながらライオンとの見事な連携を見せる。
ライオンの爪が触腕の先端部分を千切り飛ばすが怯む事無く攻撃の直後で体制を崩したライオン目掛けて襲いかかった。
ライオン「くっ!かわせないっ!」
そこに猛スピードでグリフォンが飛び込んだ。
グリフォン「止めろーっ!ヒポグリフーッ!!」
ライオンを狙った触腕の攻撃がグリフォンの頭を掠めたが意に介す事無くヒポグリフを睨み付ける、少し深めに巻かれたバンダナが僅かに赤く滲んだ。
同時にヒポグリフの額の目が閉じ、代わりに閉ざされたままだった両の瞳が眠りから覚めるように開いた。
ヒポグリフ「…グリフォン?!あなたなの…!?」
グリフォン「……久しぶりだな、…ヒポグリフ…!」