ハクトウワシはグリフォンにライオン を預けるとセルリアン目掛けて一気に急降下する、フレンズに気を取られていたセルリアンは瞬く間に石を砕かれサンドスターの結晶となって消える。
ハクトウワシはそのまま側で腰を抜かしてへたり込んでいるフレンズに声をかけた。
ハクトウワシ「大丈夫だったかい?君、怪我は無い?」
ヌートリア「あ、ありがとう…はぁ~怖かったぁ~、いや~友達に誘われて温泉に浸かりに来たのに偉い目に会ったよ~」
ハクトウワシ「最近はセルリアンが増えてきてるからね、今まであまりセルリアンを見なかったちほーでも現れるようになったみたいなんだ」
ヌートリア「そうなのか~ちょっと位のセルリアンなら自慢の歯でやっつけちゃうんだけどな~、温泉までまだ少しあるしどうしようかな~」
ハクトウワシ「丁度良かった、私達もそこに向かう途中なんだ、良かったら一緒にどうだい?」
ヌートリア「助かるよ~!」
ハクトウワシ「よし、じゃあしっかり掴まって!」
ハクトウワシはヌートリアを抱き抱えると羽を広げ上昇する。
ヌートリア「うわわわわわーーっ!?たっ、高い!飛んでる!私、今飛んでるよ~すご~い!」
ハクトウワシ「ははは、飛ぶのは初めてかい?どう、素晴らしい眺めだろう!」
目の前に広がる雪で覆われた山々にヌートリアは息を呑んだ、遠くには温泉だろうか白い湯けむりが見えた。
グリフォン「お、ハクトウワシが戻ってきたぞ、ん?一緒に誰かいるぜ、さっきのフレンズか?」
ハクトウワシ「やあ待たせたね、この子、温泉まで行くそうなんだ一緒にいいかな?」
ヌートリア「私はヌートリアさ~よろしくね~」
グリフォン「おう、旅は道連れだ、俺はグリフォンだ、よろしくな!」
ヒポグリフ「あの、私はヒポグリフ、よろしく」
ライオン「やあ、私はライオンさ、飛べない者同士よろしく~」
ヌートリアを加えたグリフォン一行がしばらく飛び続けていると温泉から立ち上る白い湯気が次第にが濃くなってきた、山の中腹辺りに点々と大小様々な温泉が見えたその先に目的の建物が建っていた。
グリフォン「おっ、あれだな!おい…なんだちょっと様子が変だぞ?!」