千葉県鎌ヶ谷市は、国や自治体の非正規職員(会計年度任用職員)経験者を対象に、一般行政職の正規職員として採用する特別枠の試験を初めて実施した。合格した5人を来年4月1日付で採用する。県内の自治体では初の試みという。同市によると、近年、採用してもすぐ辞めたり、転職したりする正規職員が増えている。非正規でも優秀な人材を正規に採用して待遇改善を図り、定着率を上げる狙いがある。対象資格は、国または自治体での職務経験が最近7年間で5年以上ある非正規職員経験者。通常の職員採用試験は35歳以下しか受験できないが、この試験は55歳まで受験できる。試験は適性試験(9月)と面接(11月)のみで行われた。22人が受験し、31歳から49歳までの5人(男1人、女4人)に合格を通知した。採用後は非正規の時よりも月額給料が2万円近く増えるほか、毎年昇給する。同市の正規職員数は780人(4月1日現在)。非正規職員数はフルタイムが110人で、パートタイムが757人。来年度以降の試験では、対象を同市の非正規職員経験者に限定する方向で調整している。芝田裕美市長は「会計年度任用職員は市役所の複雑な事務に欠かせない人材となっている。能力のある人に正規職員として定着してもらいたい」と語った。
(2025.12.3 読売新聞)