ゲシュタルト心理学が衰退したのは、おそらく、個別の事例は示したが理論を示し得なかったことにあるのではないかと思います。「なんとかの法則」はいっぱいありましたが、それらを統一的に説明できる枠組みは示されませんでした。これを引き継ぐのが、生態心理学のギブソン(いずれやります)ではないかと考えています。
歴史に「たら、れば」は禁物と言われますが、あえて推測すれば、ヴントは要素還元主義に立っていたのでこれと相性のよい、大脳の研究に向かったのではないかと思います。つまり、ヒトをモノとして扱う研究に向かったということですね。これはキリスト教的にはアウトです。そしてもし大脳の研究に向かったとしたら、無意識ではなくむしろ意識に着目したのではないかと推察します。というのは、大脳の活動を我々は意識できません。すなわち大脳の活動は無意識裏に進んでいます。このような無意識的な大脳活動から、意識がどのように生まれるのかに関心が持たれたのではないかと。これは現在の脳研究と同じですね。
6点差し上げます。
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