「殺し合うとは物騒な……俺の人生はこんなもんで終了しちまうのか?」
俺、にわかポリエステルは混乱していた。なぜか着てる中華風の武道着、俺が得た『ポリゴン殺法』と言う能力、気がついたら目の前に映った広い平原。超混乱している。もう意味がわかんない。訳も分からず自分を攻撃した。
「ま、まあまだ始まったばかりだし、?気長にいこ……」
などと思ったその時。
「!? あ────」
ジュッと、生々しい音。腹部を見てみればそこから血が出ていた。
「が────は──────」
「スタート直後は安全だとでも思ったのか?おめでたい奴だな。」
何処からともなく声が聞こえる。
痛い。痛い。痛い。
隠れてねえで顔出せよ。せめて顔ぐらい見せてくれ。あと助けて。
「ぐ……ああああああああああ────」
「喋るな。喧しい。」
ダン、ダン、ダン。
弾が放たれる。無論避けられる訳もなく、俺の身体は死へと向かって行く。
痛い。痛い。痛い。
助けて誰か死にたくない
死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
そう言いたいのに、叫びたいのに、声も出ない。
────そして、俺の人生はこんなもんで終了してしまった。
「死んだか」
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